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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

ドイツで英語は通じるのか?現地語が少しでも使えた方がよい理由

ドイツで英語は通じるのでしょうか?

ヨーロッパならどこでも英語が通じるようなイメージを持っている日本人も少なくありませんが、英語はドイツの公用語ではありません。

確かに英語が通じる場合もあるのですが、通じない場合も少なくありません。どのような場合に英語が通じ、どのような場合に通じないのでしょうか?

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留学に人生を振り回される文系研究者たち

地域研究をしている場合、その地域への留学は研究者人生においてほぼ義務です。

ただ、留学期間や形態は個々人の事情によって異なっています。

史料を収拾するために海外の大学に籍を置いて、日本に帰ってから日本の大学で論文を提出する場合もあれば、そのまま海外の大学で博士論文を提出することもあります。海外で学位を取ろうとする場合、その大学での指導教授とのコミュニケーションも欠かせませんし、学生間でのコミュニケ―ションも必要となります。

私はいろんなタイプの留学生を見てきました。

その中には現地で博士号をとることを目指して留学したがゆえに、その後の人生が全く変わってしまった人もいます。そのような人を見ると、果たして留学という選択が研究者人生にどのような影響を及ぼすのかについて、深く考えさせられます。

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【大学受験対策】東大に入るための、授業の効率的な利用法

受験競争の中で、私は他の人を見ながら「こんなことしてたら、いつまでたっても受験に受からないよ」と思う行動パターンを観察していました。

そうした行動パターンの中でも、最も非効率なものが学校の授業の使い方です。

私は塾にも行かずに、公立高校から現役で東大に合格したのですが、それが出来たのも、学校の授業の使い方において、他の人と差をつかることが出来たことが大きいのではないかと思います。

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他人に与える印象をうまくコントロールするための2つの方法

コンサル業に限らず、仕事をする上で人と接する場合、相手にどのような印象を与えるかというのは大切です。

そもそもコミュニケーションのなかで相手に与える情報のうち、言葉よりもボディランゲージが占める割合は多いため、相手へ与える印象を改善したければ、ボディランゲージを意識する必要があります。

しかし、コントロールできるボディランゲージは限られています。多くの人は、話をするとき無意識的な癖が出てしまうものです。

では、こうした無意識の振る舞いはどうやってコントロールできるでしょうか?

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【レビュー】音の響きが素晴らしいホームシアターシステムBose(ボーズ) Soundtouch300

年末に駆け込みで買った音響機器が素晴らしかったので、レビューをします。やっぱりボーズいいですね。

皆さんは映画を見たり音楽を聴くときにどのような音響機器を使っていますか?

私は今まで、テレビ内臓のスピーカーのまま映画を見ていました。音楽にいたっては、据え置き型のスピーカーが数年前に壊れて以降、ありもので聞いていました。例えば、PCのスピーカーからそのまま音楽を流したり、スマートTVでYoutubeを流したりといった具合です。

つまり、何万円も音響のためにお金を出すほど音の質を重視していませんでした。

しかしあるときから、生活の質を高めていきたいと考えるようになりました。音楽もその一環で、質のいい音響機器で音楽を聴いたり、映画を見ると、心が洗われた気分になります。

ということで、思い切ってアメリカ音響メーカーBoseのSoundtouch300というサウンドバーを買ってみましたので、レビューをしたいと思います。

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【体験談】ゲーテ・インスティテュートは高い授業料の価値があるのか?

ゲーテ・インスティテュート(以下、ゲーテ)は、大学外でドイツ語教育を受けるには最高の場です。

というのも、公的な役割をドイツ政府から委託された権威ある機関だからであり、ドイツの大学の入学にも使えるドイツ語の試験も行っているからです。その点で、普通の語学学校とは異なります。

しかしその分、授業料が高いというイメージがあります。実際、ゲーテの授業はその授業料に見合ったものなのでしょうか?

私の体験をもとに考えてみます。

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海外在住者がブログを書くときに注意すべき強み・弱み

ブログを継続的に書くことは、案外難しいことです。

毎日、読んでる人にとってためになるようなネタが次々と思い浮かぶわけでもありません。何か伝えたいという強い気持ちがなければ続かないのは確かでしょう。

では、そうしたブログを海外に住みながら日本語で書くことの意義はどこにあるのでしょうか?実際、ブログを書いていると海外在住の強みも見えてくるのですが、海外からでは制限もやはり存在します。

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【体験者が語る】事前に知っておきたい国際結婚の良い点、悪い点

さて、日本人同士の結婚と比べて、国際結婚をしていると日常生活においてどのような違いがあるのでしょうか?

多くの場合、国際結婚であろうと、「国際結婚」自体のメリットを目当てに結婚するのではなく、相手の個性に魅かれて2人の人間が結びつくことが大切です。ですので、相手との相性がよければ、国籍や文化はあまり気にしなくてもよいと考えます。

しかし国際結婚においては、たとえ国籍・滞在許可取得や、言語習得のスピードが上がるという実益的な面から結婚していなくとも、2人の文化的・言語的背景の違いから、メリットやデメリットが表れてきます。

ここで挙げるメリットやデメリットは、多かれ少なかれ、日本人同士のカップルにも見られることなのですが、国際結婚の場合、そうしたメリット・デメリットがより強烈な形で表れてきます。

そのため、ここでは私の体験を踏まえながら、国際結婚にオプショナルでついてくるメリット・デメリットを挙げていきます。

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日本の新卒一括採用システムが海外に比べて圧倒的に恵まれている理由

ドイツで「新卒」就職した私は、いつも日本の就職事情を羨ましく思っていました。

というのも、大学で勉強した科目にもよりもますが、文系学部*1だと、日本での就職が圧倒的に簡単だからです。

日本の就活生は自分がどれほど恵まれた環境にあるのか自覚していないかもしれませんが、私から見ると、かなり恵まれた環境にあります。「大学時代に2、3個会社を立ち上げたぜ」というような強者を除けば、だからこそ、この環境を生かして、自分のキャリアを積み上げていくことをおススメします。*2

まずは、日本の就活状況が恵まれている理由について、ドイツの就職事情と比べながら説明していきます。*3

*1:経済・経営学部を除く

*2:社会のシステムとして新卒一括採用がいいかどうかは別の問題です。あくまで就職する側から見たメリットを論じています

*3:ここではヨーロッパ大陸系の就職事情について述べています。英米型の新卒就職については文末参照

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トランプ、EU離脱、移民排斥。大衆迎合型政治が支持を受ける理由

近年は、トランプの大統領当選、イギリスのEU離脱、移民制限を唱える政党の欧州での台頭と、大衆迎合型の政治が支持される傾向が続いてきています。

これらの政治に特徴的なのは、既存のエリート層への反抗を掲げていることであり、これまでの政治やメディア報道に対して、自分たちの意見が反映されていないという一般市民の不満を汲みとろうとしていることです。

その際には、「敵」を攻撃するためのレトリックとして、過激であるがより日常的な感覚に近い言葉が使われます。

なぜ、こうした大衆迎合型の政治が支持を受けるのでしょうか?ここではその根本的な原因について探っていきます。

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