元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

【まとめ】これを読めばドイツ難民問題がわかる!

ドイツでの難民流入は2015年以降、政治問題になるほど社会的影響が大きくなっています。

そのためドイツで暮らしていると否が応でも日々、難民に関する報道を耳にしたり、実際に難民の人を見かけたりします。そうした経験を踏まえて、本サイトではこの問題を

  • 政治面
  • 日常生活面
  • その他

という3つの観点から分析した記事を書いてきました。ここではそれらの記事を整理した上で紹介しています。

難民問題を身近に感じた瞬間

初めて個人的に難民という問題を強烈に意識するようになったのは、2015年末ごろに最寄り駅で難民の家族を見たことがきっかけです。駅で見た家族は、大きな荷物をかかえ、ボロボロの毛布のようなもので身を覆っていました。始めはホームレスかとも思いましたが、よく見ると子どももおり家族だということがわかりました。

着の身着のままでドイツに到着したばかりのようで、周りにいたドイツ人歩行者との対比が強烈でした。日常世界の中に、戦争という遠い国のお話しが急に入り込んでいる印象を受け驚きました。

このような個人的体験の後に難民をめぐる様々な問題が沸騰するようになりました。以下ではさまざまなインプット情報から難民問題を論じています。

政治的側面

難民問題の政治的側面を、主に新聞報道を基に整理・論述しております。

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日常生活面

ここでは私が個人的に体験したことを基に、難民について考察を巡せています。

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その他

ここでは、直接難民問題とは関係ありませんが、移民社会の中で生きることの難しさを日常体験から論じています。

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2015年大晦日に、難民申請者と見られる集団によって暴行事件が起き、難民問題が極右の台頭に火を付けました。ドイツの大晦日がどのようなお祭りの雰囲気を作り出すのかについて、こちらで述べています。

ケルンでの事件に関する難民の証言の中でも、酔っ払った集団が群衆に向けて花火に火をつけていたと証言しています。ヴィースバーデンでも群衆に向けたり、人の家の窓に向けてロケット花火を飛ばしている若者がいました。

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日本では難民受け入れに消極的です。しかし、今後難民を受け入れる場合、どのような問題が起きるのかについてドイツの例は参考になるのではないでしょうか。

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