元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

オススメ最新ゾンビ映画/ドラマはこれを見ればわかる!

*2022/07/28更新

ここ数年に見たゾンビ映画・ドラマのうち面白かったものをまとめています。
網羅的に挙げておりますので是非、次に見る映画・ドラマを選ぶ際に参考としてください。

各映画は

  • 血の飛び散るグロテスク系
  • 戦慄のホラー系
  • 笑えるコメディー系
  • 事件解決の探偵系
  • 人間ドラマ系

のどれかのジャンルに分類しています。

*各映画に点数もつけています。なお、A、B、C、D評価でAを「最高」としています。

**なお本記事は、ゲストであるドイツ人女性に書いてもらってます

あ行

アーミー・オブ・ザ・デッド

主演: デイヴ・バウティスタ、真田広之
評価:B
ジャンル:ホラー
コメント:
ゾンビ化したラスベガスが舞台。ゾンビ化したためだれも入れなくなったカジノの街だが、あるホテルの地下の金庫にとてつもない現金が保管されており、ラスベガスが核攻撃で無くなる前にそれを運び出すよう、真田広之扮するミスター田中が傭兵たちに依頼ずることから始まる。
ゾンビの習性は斬新さがなく、ボスを頂点とした上下社会となっている。ただ、大量のゾンビ(ゾンビ化した動物)は一見の価値があり、心動く人間ドラマもある。

アイ・アム・レジェンド

主演:ウィル・スミス
評価:A
ジャンル:ホラー
コメント:
ニューヨークが荒廃してサファリになっている中を主人公が治療薬を開発するために奮闘する。ゾンビがゾンビ犬を従えているシーンが出てきて、知能をもったゾンビもいる。感情的な起伏もあり、見ていて引き込まれる。

iZombie

主演:ローズ・マクアイヴァー
評価:B
ジャンル:探偵系
コメント:
ゾンビになってもなお理性を保つことのできる主人公リヴ。
監察医として働く一方、被害者の脳を食べることで、その記憶と能力を受け継ぐことができることに気付く。彼女はその能力を利用して刑事のパートナーと協力しながら殺人事件の解決に取り組んでいく。
ゾンビとして自分の変化を観察しようとする主人公の冷静さが、ゾンビドラマとしては異例な落ち着きを与えている。

ウォーキング・デッド

主演:アンドリュー・リンカーン
評価:B
ジャンル:ホラー
コメント:
シーズン1はスリリングで見ていて引き込まれるが、シーズンの数字が上がっていくほど人間同士の抗争が中心となる。それにともない、ゾンビは背景に退いていく。しかし、ゾンビになった子供との絆が断ち切れない様子を描いたり、ある意味タブーを破っている。主人公最強でしょ。やっぱり警官はこうゆうときには戦闘力が高い。

ウォーム・ボディーズ

主演:ニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー、ジョン・マルコヴィッチ
評価:B
ジャンル:コメディー
コメント:
ゾンビと恋愛という新しいジャンルを切り開いた作品。ゾンビを描きながらも心温まる話。

さ行

ショーン・オブ・ザ・デッド

主演:サイモン・ペグ、ニック・フロスト
評価:B
ジャンル:コメディー
コメント:
新スタートレックのスコット役の俳優が演じている。怖いシーンもあるが、どちらかというと冗談が多いので怖さは半減。そのため、ゾンビ映画入門者向け。

ゾンビーワールドへようこそ

主演:タイ・シェリダン
評価:A
ジャンル:コメディ
コメント:
低予算にもかかわらず斬新なアイデアが満載のゾンビ映画。学校カーストの中で最底辺だったボーイスカウトスカウトの3人組がコミカルに活躍する。若干性的な表現も多いが、続編作ってもいいんじゃないかというぐらい高いレベルでコメディ系ゾンビ映画の金字塔になったともいえるほどの作品。個人的に最高だったのは近所の意地悪いおばあさんがゾンビになって主人公の一人がかまれるが、おばあさんは入れ歯がはずれててでお尻を甘噛みされただけっていうシーンと猫がゾンビ化してもかわいい手がメインで描かれていたので怖いのかかわいいのか微妙な線をついていたところ。

ゾンビ革命 −フアン・オブ・ザ・デッド−

評価:A
ジャンル:コメディー
コメント:
キューバでゾンビが急に発生。政府は、アメリカによる陰謀と報道する中、主人公フアンはゾンビ退治ビジネスを始める。共産党支配への皮肉的な笑いも含まれ、アメリカのゾンビ映画とは若干毛色を異にする。コメディ的要素をところどころに含みながらサバイバルゲームが描かれて、バランスが取れている。

ゾンビランド

主演:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン
評価:A
ジャンル:コメディー
コメント:
ゾンビと化した世界でどうやって生き残れるか、主人公がたてたルールが面白い。ゾンビ映画をいっぱい見た人なら必ず知っているようなルール、例えば、どういう状況でゾンビに噛まれるとか。主人公が馬鹿なことをして、視聴者がイライラするということがないので、ストレスフリーで見られる。アクションもあり楽しめる。

ゾンビランド:ダブルタップ

主演:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン
評価:A
ジャンル:コメディー
コメント:
前作『ゾンビランド』のタッチを引き継いだ続編。パロディも効いており、ゾンビだらけの世界観にも関わず笑えてしまう。ゾンビが大好きな人が、ゾンビが大好きな人に作った作品であり、ゾンビ愛を感じる。ゾンビが好きな人にはおすすめ。

ゾンビーノ

主演:キャリー=アン・モス、ビリー・コノリー
評価:A
ジャンル:コメディー
コメント:
1950年代のようなアメリカが舞台のゾンビ友情物。
ゾンビが人を襲うようになり戦争が勃発。しかし、ゾンビの食欲を抑制する首輪が開発され、ゾンビは安い労働力として各家庭で「飼われる」ようになる。
そんな中主人公の家族も、社会的な体面からゾンビ(ファイドFido*と命名される)を一体分買うことにするが、主人公の少年はファイドと友達になっていく。
そんな中、ファイドの首輪が壊れ隣人の老婆をかみ殺してしまう・・・
平穏な日常生活の中にゾンビらしい要素が入り込み、落ち着きながらも面白く鑑賞できる。
*通常は犬の名前

 

た行

デイ・オブ・ザ・デッド(2018年)

主演:ソフィー・スケルトン
評価:D
ジャンル:グロテスク
コメント:
ジョージ・ロメロ監督の1985年の同名作品(邦題『死霊のえじき』)のリメイク。
主人公の医者は病気の女の子を救うため、軍人とともに基地の外に薬を取りに行く。この作戦の際、探索チームはある特別なゾンビに出会う。このゾンビの脳や内臓は腐っておらず、治療薬を作るカギであった。
主人公の単独行動によって仲間が危険に陥るという典型的なダメ映画。素人感満載の主人公の行動を見ていると、イライラする。

デッドライジング ウォッチタワー

主演:ジェシー・メトカーフ、ミーガン・オリー
評価:B
ジャンル:ホラー
コメント:
同名のゲームを基にした映画。
ゾンビウイルスに対抗するために存ブレックスという抗ゾンビウイルス薬が開発される。しかし、アメリカのある都市では、なぜかこの薬が効かず、ゾンビが発生し、隔離状態に置かれる。その修羅場となった現場をジャーナリストである主人公が、生き残りをかけて戦いぬく。
ゾンビとの格闘、無政府状態を利用する悪辣な人間、脱出ゲームと、ゾンビ映画で古典的な要素がもれなく含まれている。無難に楽しめる作品。

東京ゾンビ

主演:浅野忠信、哀川翔
評価:C
ジャンル:コメディー
コメント:
柔術を極めようとする主人公の二人がゾンビの世界で生き残る話。前半と後半で世界観が若干異なるために2度おいしい。だが、CGの悪さとストーリーのテンポの遅さがネック。評価が分かれる作品ではないでしょうか。

ドーン・オブ・ザ・デッド(リメイク版)

主演:サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、メキ・ファイファー
評価:A
ジャンル:ホラー
コメント:
ゾンビだらけの世界で、ショッピングモールに立てこもった住民たち。食べ物や服の心配はなし。何せそれはショッピングモールだから!ゾンビ化した妊娠妻をかくまい、赤ちゃんが生まれるシーンが強烈。赤ちゃんのゾンビが出てきます。

は行

バイオハザード(実写版・Netflixドラマ)

主演: デイヴ・バウティスタ、真田広之
評価:D
ジャンル:ホラー
コメント:
ゲーム2のラクーンシティの悪夢から数十年後の世界。基本的にニューラクーンシティでの主人公の高校時代と、主人公が成人しゾンビが蔓延した世界が並行して描かれる。ゲームではおなじみのウェスカーという名前を利用しただけでゲームのような面白さはない残念なドラマ。まず主人公がへまをして周りの人が死んだり話しが転換していくということが何度か起きるために興覚め。「したらダメ」と視聴者が分かっていることを主人公(たち)がしていくため、ストレス満載。一シーズンのみで終ってほしい。

バイオハザード シリーズ(実写版・ミラ・ジョヴォヴィッチ版)

主演:エラ・バリンスカ
評価:D
ジャンル:ホラー
コメント:
原作のゲームを知っている立場から見ると、残念な映画。ゲームのファンの人はやはりCG版をお勧めする。現実離れしたアクションが気になってしまった。(ゾンビという設定自体が現実離れしている点は別として)

バイオハザード シリーズ(CG版)

主演:CGさん
評価:B
ジャンル:ホラー系
コメント:
ディジェネレーション(第1作目)、ダムネーション(第2作目)、ヴェンデッタ(第3作目)とあるが、個人的にホラーもアクションも出来がいいのは第三作目。ただどの作品もゲームをしているような感覚なので、原作のゲームが好きな人には是非おススメ。

ま行

マギー

主演:アーノルド・シュワルツェネッガー
評価:C
ジャンル:人間ドラマ
コメント:
感染した人間をめぐる家族愛と苦悩を描いた映画。ゾンビウイルスに感染した娘を保護して田舎の家に連れ戻したシュワルツェネッガー。しかし、治癒不可能な病気に感染した娘を待つのは死のみ。父(シュワルツェネッガー)と娘は、どのように最期を過ごせばよいのかについて頭の片隅に入れながら、日常生活を送る。アクションはほとんどなく、日常生活の中で、どのようにして感染症と向き合っていくかが主題。アクションを期待している人にはがっかりかもしれない。

メイズ・ランナー/メイズ・ランナー 2 砂漠の迷宮/メイズ・ランナー 3 最期の迷宮(三部作)

主演: ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラリオ
評価:C
ジャンル:SF
コメント:
謎の迷路に放り込まれた子どもたち。なぜ自分たちは迷路に放り込まれ、自分たちは何ものなのか記憶がない。迷路の先に何かあると信じて彼らは必死に迷路を攻略する。しかし迷路の先にあったものは、監視センターのような部屋。(第一部)そこから、ゾンビとの闘いのために子どもが利用されていたことがわかり、ゾンビがさまよう灼熱の砂漠を今度はさまようことになる。(第二部)
展開が急で、第一部からはゾンビの「ゾ」の字もうかがわれないがその分、飽きさせない。ただ話しの展開が急すぎて見ている方としては疲れる。

ら行

レジデント(What We Become)

主演:ミレ・ディーネセン
評価:C
ジャンル:ホラー
コメント:
デンマーク製作の異色ゾンビ映画。突如、デンマークのとある町で謎の病気が発生。軍によって隔離される中、主人公は患者が軍に射殺される様子を目撃し、病人を助けようとする。その結果、街はゾンビであふれかえる。
ゾンビというよりも家族の絆がテーマの映画。ゾンビは最後の10分に大量に登場し、ゾンビとの闘いや気持ち悪さを期待している人にとっては不満がたまる。ただ最後のラストは、ハリウッドとは一味違う趣向となっている。

ロンドンゾンビ紀行

主演:アラン・フォード、ハリー・トレッダウェイ
評価:C
ジャンル:コメディ
コメント:
広告を見て面白そうと思ってみたが正直退屈だった。確かに老人とゾンビの戦いには面白いものがあったが、広告以上に面白いシーンがなく、手に汗握るような面白さが全体的に欠けている。いい意味でも悪い意味でもB級ゾンビ映画の域を出ていない。

わ行

ワイルド・ゼロ

主演:ギターウルフ!!!
評価:A(但し、B級映画として)
ジャンル:コメディ
コメント:
「愛に国境も男も女も関係ねえー!」このセリフが印象的なB級ゾンビ映画の王道。ロックンロールでゾンビをぶっ飛ばすというコンセプトで貫かれている。ギターウルフもしくはロックンロールファンは必須教養。ゾンビだけでなく同性愛も絡んでくる、オールスター映画。

ワールド・ウォーZ

主演:ブラッド・ピット
評価:B
ジャンル:ホラー
コメント:
楽しめる作品だとは思う。のろのろではなく、全力で走ってくるタイプのゾンビ。特にゾンビが群がって壁を登る景色は新しい演出。

その他

28日後...

主演:キリアン・マーフィ、クリストファー・エクルストン、
評価:A
ジャンル:ホラー
コメント:
今までののろのろと徘徊するゾンビとは違って、この映画のゾンビは全力で走ってきます。むしろこちらのほうが恐ろしい。ある意味、ゾンビ映画の常識を変えた作品。続編『28週後...』もおすすめ。

28週後...

主演:ロバート・カーライル、ジェレミー・レナー
評価:B
ジャンル:ホラー
コメント:
『28日後...』 の続編。こちらもホラーを地でいくいい作品。『28日後...』を見たときのような衝撃的なシーンはないが、『28日後...』の次には是非おすすめの作品。

ウォーキングデッドの人気もあり、最近はゾンビ・ルネサンスとも言える時期なのかもしれません。ゾンビファンとしては、新しいタイプの映画に次々と出てきて欲しいです。

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