元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

【完全ガイド】宇宙人が登場するおススメSF映画/ドラマ一覧

*2021/10/28更新

宇宙人ファンでSFが大好きの私が面白いと思ったハリウッド系のSF映画・ドラマのうち、宇宙人/エイリアンが登場したものをまとめています。宇宙人が登場した洋画をすべて挙げておりますので、

  • ホラー
  • サスペンス
  • 地球侵略・戦争
  • 友情

とさまざまなジャンルを網羅的に扱っています。

ここでは整理のために各作品を、異星人のタイプを元に以下の4つに分類しています。

  1. 敵対型
  2. 友好型
  3. 敵対・友好混在型
  4. 不思議ちゃん型(宇宙人が理解不可能な存在として描かれているという意味)

また、各映画に点数もつけています。なお、A、B、C、D評価でAを「最高」としています。

こうした情報を参考に、次の映画・ドラマを選んでみて下さい。

ア行

アバター

主演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ
宇宙人のタイプ:友好型
評価:C
コメント:
人間が資源搾取のために、ある星の先住民を追い出すという話。3Dのインパクトのおかげで話題となり、これ以降3Dの普及が進むきっかけとなった映画。狩猟文化の先住 民の描き方はアマゾンやアフリカの先住民へのイメージから来ているように思われる。どちらかというとハリーポッター系のファンタジー映画ともいえる。

アビス

主演: エド・ハリス、メアリー・エリザベス・マストラントニオ
宇宙人のタイプ:友好型
評価:A
コメント:
アメリカの原子力潜水艦が海中で何者かと接触。そのまま事故を起こし、海底に沈んでしまう。乗員の救出と攻撃源の特定に送られた民間の油田採掘チームと海軍の特殊部隊は、そこで高度に発達した生き物と接触する。
宇宙人との交流もさることながら、深海での、文字通り「息の詰まる」スリリングな展開は一級品。アカデミー視覚効果賞受賞作品。1989年の作品だが、今から見ても飽きない古典。

アナイアレイション -全滅領域-

主演:ナタリー・ポートマン
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
周囲をどんどん呑み込んでいく領域・エリアXが突如現れ、調査に行った部隊やドローンは帰還せず、人類の脅威となる。生物学者である主人公は、その謎を解くために、探検隊に参加。エリアX内に入ると、そこではあらゆる生物の遺伝子が混ざり合い、突然変異がいたるところで起こっていた。これらの異常現象の原因は、あらゆるものの殲滅することを意図した宇宙人の仕業とわかる。エリアX内の風景がきれいで、見ているだけで自然ドキュメンタリーのような錯覚を抱かせる。宇宙人がDNAレベルで全てを攪乱するというコンセプトは新鮮。

インデペンデンス・デイ

主演:ウィル・スミス
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
宇宙人侵略映画の古典。宇宙人が侵略してきて、人類(=アメリカ人)が抵抗するという、単純な筋書き。単純ゆえに物足りないところもあるが、それゆえにポップコーンを食べながら楽しめる。 宇宙人がかなり敵意をもった存在として描かれている。宇宙人の解剖シーンがなかなかリアル。

インデペンデンス・デイ: リサージェンス

主演:リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム
宇宙人のタイプ:敵対・友好混在系
評価:C
コメント:
『インデペンデンス・デイ』から20年後の世界を描く。
詳細についてはこちらの論評を参照下さい。

www.ito-tomohide.com

宇宙戦争

主演:トム・クルーズ
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:?
コメント:
追記予定

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

主演:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ
宇宙人のタイプ:敵対・友好混在型
評価:A
コメント:
何千もの種が生活する宇宙ステーションを舞台に、連邦捜査官の主人公たちが、謎の事件にとりくむ中で、自分たちの惑星を滅ぼされた種族が新しい故郷を造ろうとする試みに巻き込まれていく。
アクションシーンも多く、複数次元で行き来ができるという設定もあり、見ていてスリリング。

エイリアン

宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
古典。恐ろしい見た目だけで見ている人を恐怖に陥れる。口の中は二重構造になっていて、さらに細長い口が出てくる。この二つ目の口でも敵を攻撃可能。肉体的な力に加えて、体液が強度の酸性で出来ているので、生身の生き物としては最強でしょう。

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ちなみに、エイリアンがどのようにして誕生したのかを知りたい方には、1979年から1992年に作られた

  • 「エイリアン」(1979年)
  • 「エイリアン2」(1986年)
  • 「エイリアン3」(1992年)

の前章にあたる

  • 「プロメテウス」(2012年)
  • 「エイリアン: コヴェナント」(2017年)

をご覧になることをお勧めします。ここでは、人間が生まれてきた謎の一端も知ることができます。

エイリアンVSプレデター

宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
エイリアンとプレデターを戦わせてみたらどっちが強いかという、誰もがもつ(?)好奇心をうまくついた映画。マングースとハブの戦いのよう。ただ、戦いがメインかつすでに両者とも知っている存在なので新鮮みに欠ける。続編『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』も同じ事が言える。

エクスティンクション 地球奪還

宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
エンジニアの主人公は宇宙人が来襲する幻覚を度々見ていた。しかしある日、この幻覚が現実となる。突如夜空から光の筋を伴った宇宙船が現れ、動くものすべてを撃ち殺していく。なぜ宇宙人は地球を襲ったのか。そうした自問を繰り返す主人公は、一人の宇宙人との白兵戦の末、彼のヘルメットを外す。すると、この宇宙人の正体は意外な生き物だった。

オール・ユー・ニード・イズ・キル

主演:トム・クルーズ
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
ギタイと呼ばれる宇宙人との闘い
主人公(トム・クルーズ)は報道官として活躍していたが、侵攻作戦に同伴することを命じられそれに反発。しかしその結果、気がつけば逃亡兵として現地に送られることになる。初戦で死ぬ直前にギタイの青い液体を浴び、死ぬとある時点に戻るというループ能力を獲得する。その能力をもってギタイに立ち向かっていく。

 

カ行

カウボーイ & エイリアン

主演:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、オリヴィア・ワイルド
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
カウボーイがまだいたアメリカ西部劇の時代が舞台。地球を搾取する宇宙人に対して、単純な銃を使いながらも立ち向かっていく。時代性からか、宇宙人を悪魔と呼んでいることで笑ってしまった。宇宙人がかなりえぐく描かれている。人体実験で人を殺している宇宙人に自然に敵意を抱けるように描かれている。アクションも多く面白い。

 

クローバーフィールド/HAKAISHA

主演:マイケル・スタール=デヴィッド
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
日本に転勤になったことを祝うごく普通のパーティーが急に停電と揺れに襲われる。外に出た主人公たちが見たものは、外敵に襲われるニューヨーク・マンハッタンの姿であった。怪物に襲われながらも、ある女性を助けるために街を必死で捜索する。

個人がビデオで撮影したという形をとって物語は進行するため、リアル感がよく伝わってくる。

 

10 クローバーフィールド・レーン

主演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
『クローバーフィールド』と同じ世界観を扱っている。
恋人と別れ、荷物だけをかかえ家を飛び出した主人公。しかし、自己に巻き込まれて意識を失う。
目を覚ますと、そこは地下壕で、彼女を助けた男性は、外はロシアか何かの核攻撃で空気が汚染されていると彼女に語るが、彼女は自分は誘拐されているという疑いを抱く。ストーリーの大部分は、地下壕でのスリリングなやり取りに費やされており、宇宙人は最後の最後で登場。スリラー的な要素が強く、意外な展開に息をのむ

10 クローバーフィールド・パラドックス

主演:ググ・バサ=ロー
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
『クローバーフィールド』の怪獣がなぜ登場したのかという前史を扱っている。
地球はエネルギー不足から戦争状態に。新たなエネルギー源を見つけるために、各国は共同で宇宙に素粒子の加速器を打ち上げ実験を行うことになる。しかし、実験中に不測の事態が起き、物理法則が変わってしまう。
基本的には宇宙空間でのホラーで、怪獣は最後の最後で現れる。最後に怪獣がちらっと登場するという意味で、クローバーフィールドの世界観を踏襲している

The Cloverfield Paradox (Music from the Motion Picture)

クワイエット・プレイス

主演:エミリー・ブラント
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
宇宙人の侵略を受け、人類は恐怖の中で生活していた。唯一の生き残る方法は、音を出さないこと。宇宙人は、目は見えないが、どんな遠くからでも音を感知できる耳をもっていた。
そんな中、主人公一家の母親の出産が近づいていた。
昆虫の形をしていて、ものすごい速さて動く宇宙人は、まさに期待を裏切らない。会話が少ない分、スリリングさを感じるか、つまらなさを感じるかは見ている人次第。ただ、最後の追い上げは批判の余地なく興奮する。

 

サ行

サイン

主演:メル・ギブソン
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
車事故によって妻を失い信仰心を失った元牧師と宇宙人の話。
主人公のもとには2人の子供と弟が住んでいるが、子供1は喘息気味、子供2は何故か水の入ったコップを家のいたるところにおきたがる。弟は、野球の元強打者。
そうした中、エイリアンが地球に侵攻してくるが、妻の事故、子供の振る舞い、弟の野球経験、これらすべてが意味を持ってくる。
ミステリーな要素とともに、宇宙人の怖さが伝わって来る。

ジョン・カーター

主演:テイラー・キッチュ
宇宙人のタイプ:敵対・友好混在型
評価:
コメント:
19世紀のアメリカで生きていた主人公が偶然に金にあふれた洞窟を見つける。しかし、そこに急に現れた謎の宇宙人に背後から襲われるが、その宇宙人を撃ち殺す。次に目を覚ました場所は、重力が地球よりも弱い火星であった。そこでは、複数の勢力が相争う戦争が繰り広げられていた。
風景やストーリー、キャラ設定がスターウォーズのパクリに見え、オリジナリティに欠ける。

スカイライン -征服ー

主演:エリック・バルフォー
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:C
コメント:
スカイラインシリーズ第1作。一民間人の立場からエイリアンによる地球侵略を描いている。そのため、エイリアンと積極的に戦う場合よりも、侵略される恐怖がよく伝わってくる。但し。若干B級のにおいがする。

スカイライン -奪還-

主演: フランク・グリロ、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:C
コメント:
スカイラインシリーズ第2作。前作の侵略の後の世界を描く。前作とはちがって宇宙人に連れていかれるという恐怖よりも、どうやって戦うのかが中心となっているためホラー要素は薄め。主人公も前回とは違うが、うまく前作とつながりがあり、うまくつなげている。B級だが、ストーリーも分かりやすく個人的には安心して見れるのでおすすめ。

スカイライン -逆襲-

主演: クリス・プラット、イヴォンヌ・ストラホフスキー
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:D
コメント:
スカイラインシリーズ第3作。前作で、宇宙人による人類壊滅を防いだ後の世界を描く。1作目はハラハラドキドキの展開だったが、3作目となるとB級感満載となってしまった。ストーリーは伏線も最後の種明かしも予想できるほど古典的、ハイブリッド人類(人間の脳が移殖されたロボット)は前作では恐怖の対象でしかなかったが3作目は友達なので全く恐怖感なし。正直、前2作を見たためにスカイラインシリーズを見届けたいという気持ちがある人だけにおすすめ。このクオリティだとさすがに続編はないでしょう。

スターゲート

主演:カート・ラッセル
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
古代エジプト時代と思われる「スターゲイト」が見つかり、調べると、宇宙のどこか別の星とつながっていることが分かる。ゲートの反対側に出てみると、古代エジプトの神ラーを名乗る宇宙人に人間が支配されている世界だった。
古代的なシーンと未来的な技術を混ぜ合わせた衝撃的な内容。続編としてドラマも作られたが、映画ほどスリリングではないためおススメではない。

スターシップトゥルーパーズ

主演:キャスパー・ヴァン・ディーン、マイケル・アイアンサイド、デニス・リチャーズ
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:A
コメント:
昆虫型の、侵略しか考えていないエイリアンと、地球軍との戦い。こう書くと子供っぽく聞こえるが、時間とともに見られる主人公の成長やアクションシーンの展開の速さによって映画に引き込まれる。巨大な虫を爆発させたりとグロテスクなシーンもあるが、良作。

スターシップ・トゥルーパーズ2

主演:リチャード・バージ
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:D
コメント:
第一部の登場キャラとは別の主人公を中心としているが、ホラーの要素が強くなっている。
寄生虫型の宇宙人が、閉鎖空間の中で一人ひとりに寄生していく。第一部が開かれた空間での戦闘中心であり、一人ひとりの成長が描かれていたのとは対照的に、ストーリーの展開が少なく、退屈な感がある。第一部がよかったためになおさら残念な作品。

スターシップ・トゥルーパーズ3

主演:キャスパー・ヴァン・ディーン、ジョリーン・ブラロック、ボリス・コジョー、スティーブン・ホーガン
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:C
コメント:
第一部の主人公の1人が再登場。
軍司令官であり歌手であるという無茶苦茶な設定の英雄が、ある基地を訪問中に、誰かの裏切りにより基地が敵であるバグに蹂躙される。
CGの映像に難があるという点と、一部の俳優の演技力の無さが眼についてしまう残念な作品。ただ、敵のバグとの闘いは手に汗を握るものである。

スタートレック

宇宙人のタイプ:敵対・友好型
評価:A
コメント:
1960 年から続く古典。様々なシリーズ・映画が存在しているがとくにTNGはシェークスピアからの引用や人間とは何かという知的な会話にあふれている。2009 年以降の新しいカーク(クリス・パイン)のスタートレックは確かに、CGを使っていて娯楽性はあるが、それ以前のシリーズを知っているとまた違った見方が出来る。宇宙人は恐ろしいというよりも人間らしい宇宙人が多い。それぞれの人種に人間の様々な性質である理性、金欲、攻撃性、宗教性といったものが割り当てられていて、宇宙人を描いているというよりも人間を描くために宇宙人を登場させているのではないかと思う。(詳細については以下の記事を参照下さい)

www.ito-tomohide.com

スターウォーズ(1−7)

宇宙人のタイプ:敵対・友好型
評価:C
コメント:
有名なのでコメントする必要ないですね。ただ、古い4−6はよかったが、1-3は会話がつまらなく、CGが古くなればもう見るに耐えないでしょう。2015年のエピソード7にもがっかりさせられました。エピソード7に関する批評は以下の記事で書いております。宇宙人は普通の人間と同じように描かれている。

herrtomo.hatenadiary.jp

世界侵略: ロサンゼルス決戦

主演: アーロン・エッカート
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:A
コメント:
ロボットを使い地球に侵略してきたエイリアンとアメリカ軍との戦い。ここまでくると戦争モノとも言えるが、密室の中で徐々に食い殺されてしまうといった個人対宇宙人映画の恐怖とは違って、軍隊が出てくるのでアクションが楽しめる。やはり宇宙旅行をできるエイリアンの戦闘能力は高いですね。

 

タ行

第9地区

主演:シャールト・コプリー
宇宙人のタイプ:不思議ちゃん型
評価:B
コメント:
宇宙人が突然出現し、地球に滞在することになった世界。しかし、人間は彼らをゲットーにおいやり差別的対応を繰り返す。宇宙人への差別という新たな視点をもたらした良作品。「気持ち悪い見た目をした宇宙人=悪」という視点を覆す。

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地球が静止する日

主演:キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー
宇宙人のタイプ:友好型
評価:C
コメント:
突如現れた宇宙船に対して、アメリカ政府は科学者を集めて、ファーストコンタクトを試みるが、人間側から発砲が行われ、宇宙人は病院へと運ばれる。人間側は不安感から次々と宇宙人・宇宙船への攻撃を試みるが、すべて宇宙人への心証を悪化させることになる。そうした人間の自己中心的な行動を踏まえて宇宙人はあることを決定する・・・
宇宙人とはいっても人間の体を備えた宇宙人のため、ヴィジュアルで圧倒されることはない。加えて、人間側の性急で攻撃的な行動は見ていて苛立ちを感じる。

トゥモロー・ウォー

主演:クリス・プラット
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:A
コメント:
急に未来から来た人類は宇宙人との生き残りをかけた戦いへの協力を求めた。主人公は徴兵されそして未来へ転送されるがそこで見たものは荒廃した世界だった。
宇宙人はどこから襲ってくるのかもわからずしかも家族ドラマもあり、また時間や場所といった舞台もよく変わるため、なかなかスリリングさを映画全体にわたって感じることができる。おすすめ。

囚われた国家

主演:ジョン・グッドマン
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:A
コメント:
宇宙人の侵略に地球人が降伏し、資源搾取に協力している世界。エイリアンは地球の地中深くに居座りそこから人間に指令をだしている。主人公の青年はエイリアンと戦うべくレジスタンスを行うが警察はそれを取り締まり監視していた。そうしたなかレジスタンスの活動は激しさを増していく。
最初からエイリアンが現れ、エイリアンの出し惜しみもしない。また特に後半以降はどんでん返しがくるのでこうご期待。なかなかスケールの大きな映画となっている。

ハ行

バビロン5

主演:ブルース・ボックスライトナー、マイケル・オハラ、クローディア・クリスチャン、ジェリー・ドイル、ミラ・ファーラン、リチャード・ビッグス
、ピーター・ジュラシック、アンドレアス・カツーラス
宇宙人のタイプ:敵対・友好混合型
評価:A
コメント:
さまざまな種族が、人間によって管理される宇宙ステーションを舞台に繰り広げるドラマ。テレビドラマ。繰り広げられる人種間の外交が見もの。国連総会を想起させる。しかし話が進んでいくうちに、宇宙・生命の誕生の経緯が明らかになってくる。ちなみにミンバリ連邦の戦士カーストは日本の武士層をもとにしています。彼らの石庭は日本の石庭と似ていますし、戦史カーストの服装や髪形も侍に酷似しているからです。
映画版やスピンオフもあるが、日本では公開されていない模様。しかし、オススメ。

ピッチブラック

主演:ヴィン・ディーゼル、ラダ・ミッチェル
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
未知の星で、人を食い物にする化け物が暗闇に襲ってくる恐怖がよい。巨大な蝙蝠の姿をしているタイプの宇宙人。一人ずつ殺されていくのは「エイリアン」の恐怖にも似ている。ただ、宇宙人の姿がほとんど見えず、最後の最後で姿を現すパターンは好きではない。

プロメテウス

主演:ノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロン、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、イドリス・エルバ
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
エイリアンの前史。緊急救助信号をある星から受け取ったために急遽ある星に救助に向かうことなったという、エイリアン1の冒頭のシーンにつながってくる映画。エイリアンの巣を舞台に、エイリアンに犯される恐怖がよみがえってくる。

プレデター プレデター2 プレデターズ

宇宙人のタイプ:敵対型
評価:A
コメント:
人間狩りを行う、高度な武器をもった宇宙人(プレデター=捕食者)をぎゃふんと言わせる話。姿を透明にしたり、人の体温を検知したりという高度な技術をもった彼らに狩られる恐怖がうまく描かれている。1はジャングルを舞台に、2は市街地を舞台に、3は惑星全体を舞台にしている。身体能力をのぞけば、狩猟能力と高度に発達した武器のために最強。そのため、身体的に最強のエイリアンと、武器を含めれば最強の狩猟者であるプレデターを戦わせればどうなるかという関心が生まれてきてもおかしくない。

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マ行

未知との遭遇

主演:リチャード・ドレイファス
宇宙人のタイプ:不思議ちゃん型
評価:B
コメント:
UFOの光を浴びた者はある山のイメージに憑りつかれたようになる。その中の一人である主人公はその山がデヴィルズ・タワーであることに気付き、そこへ向かうとそこには宇宙船を迎えるための秘密基地があった。
結局、この基地にUFOが現れ音/信号を使ってコミュニケーションに成功するが、なぜ彼らは地球に来たのかは謎のままに終わる。宇宙人はほとんど現れないが、宇宙人を取り巻く謎とコミュニケーションの難しさがよく描かれた1970年代の古典

メッセージ

主演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー
宇宙人のタイプ:不思議ちゃん型
評価:A
コメント:
地球に急に現れた謎の黒い巨大物体。主人公の言語学者は、この物体を操縦する宇宙人の発する音を解析するために、宇宙人とのコミュニケーションを試みる。しかし、この宇宙人は、全く異なる言語体系をもった生物であった。何が目的なのかを知るために、様々な会話を試みる。
キーワードは時間概念。この時間概念が全く異なる生物とのコミュニケーションは、ある意味常識を破る。
アクションが中心というよりも、知的な解読作業が中心となる。

 

ヤ行

遊星からの物体X ファーストコンタクト

主演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
宇宙人のタイプ:友好型
評価:C
コメント:
古代の氷層から宇宙人が見つかる。回収した研究者チームであったが、宇宙人はいつの間にか氷層から逃げ出していた。宇宙人は姿を変えることができるため、人の姿で宇宙人が現れてくる。宇宙人を正面から描かないことでCG代が節約できたでしょう。しかし、やはり宇宙人の姿を見たいと思ってしまう。宇宙人映画というよりスリラー。

 

ラ行

ライフ

主演:ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:A
コメント:
火星からの土壌のサンプルの中に生物の細胞を発見。宇宙ステーションで研究ラボで観察することになる。始めは順調に成長していたが、次第に自分が生き残るために栄養を探し始める。
細胞が筋肉細胞でもあり、神経細胞でもあるという生き物で、かつ宇宙空間でも一定期間生き残れるという化け物。宇宙空間という密閉空間でのホラーがうまく表現されている。

ちなみに真田広之も出演しています。ただ、彼が出演する宇宙映画は『サンシャイン 2057』もあるが、彼にはこうした宇宙×ホラーというイメージが定着しているのだろうか。

レッドプラネット

主演:ヴァル・キルマー、キャリー=アン・モス
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:C
コメント:
環境汚染によって人類が地球に住み続けることが厳しくなった時代に、人類は火星への移住を試みる。そして、その第一弾として科学者が送り込まれる。
しかし、火星に着陸してみると、先に送りこんでいた、酸素を作り出すための海藻施設が破壊されており、科学者たちには窒息の恐怖が忍び寄る。窒息死の寸前に宇宙服を脱いでみると、火星でも息が出来ることがわかる。しかし、その酸素は謎の殺人生物によって作られていた・・・
ストーリー展開がゆっくりとしてるが、火星という孤立した環境でじわじわと殺される恐怖が感じられる。

ロスト・イン・スペース(2018-2020年テレビドラマ)

主演:モリー・パーカー、トビー・スティーブンス
宇宙人のタイプ:敵対・友好混在型
評価:A
コメント:
1965年の同名テレビドラマ、1998年の映画に続くリメイク。突然の隕石によって太陽も見えない地球上での生活は未来のないものとなっていた。そのため、新たな新天地への移住をロビンソン一家は決意する。
しかし新たな移住先であるαケンタウリへの宇宙旅行中、謎のロボットに襲われ、命からがら近くの惑星に不時着する。宇宙人のロボットも同じ星へと墜落していた。
ロスト・イン・スペースが三度目もリメイクされるほどの理由は、家族愛、ロボット、宇宙人という組み合わせがうまく調和し、多くの視聴者が共感できる内容だからと思われる。このリメイクでも、こうした要素がうまく組み合わさり、見ていて飽きることがない作品へと仕上がっている。

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ロスト・イン・スペース(1998年映画)

主演:ウィリアム・ハート
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
地球の環境は破壊され、新たな新天地への移住が必要となっていた。
しかし、移住先を求めて宇宙へ旅立った植民者たちは、宇宙の旅において一人の裏切り者の存在によってナビゲーションシステムを破壊されてしまう。
しかし、偶然から時間のひずみにハマり、未来へと移動してしまう。

 

その他

2001年宇宙の旅

主演:キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド
宇宙人のタイプ:不思議ちゃん型
評価:B
コメント:
1968年公開の古典
謎の黒い黒板を月で発見。人工的に埋められたと結論づけられる。それはかつて、猿に知能を与えた謎の物体と同じものであった。18ヶ月後、木星への探査に向かう宇宙船の中で、人工知能HALは突然暴走を始め搭乗員を殺害しようとする。黒い黒板が人工知能に影響を与えていく。
芸術的なシーン構成と音楽が印象的。ただ、古い映画だけに遅々とした展開には慣れが必要かもしれない。

E.T.

主演:ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア、ピーター・コヨーテ、ディー・ウォレス、ロバート・マクノートン
宇宙人のタイプ:友好型
評価:B
コメント:
宇宙人との友好を描いた、エイリアン映画としては異色型。古典なので説明は不要ですね。

Space: Above and Beyond

主演:ラネイ・チャップマン
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:B
コメント:
TVドラマ。宇宙人との戦争がメインとなっており、アクションが好きな人にはおすすめ。日本ではほとんど知られていないので、これを知っている人はかなりの宇宙人マニアになれる。宇宙人はプレデター型の戦闘民族。軍の一員として、技術的に優勢にある宇宙人と戦う。戦争もの。相手のことがあまり知られておらず、回を追うごとに徐々に敵のことがわかってくる。

V

主演:エリザベス・ミッチェル、モリス・チェストナット
宇宙人のタイプ:敵対型
評価:D
コメント:
平和目的で地球に来たと称する宇宙人(ビジター)だったが、実は侵略を企んでいた。技術と交換に資源を提供するように要求される人間側も、ビジターを信じるものと抵抗するものに分かれる。抵抗者たちはビジター側の寝返り者とも協力しながら宇宙人の陰謀に立ち向かう。
ビジターと言えども通常は人間の姿をしており、宇宙人と戦うという感じはしない。むしろ人間同士の争いの観がある。

Xファイル

主演:デビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン
宇宙人のタイプ:敵対・友好混合型
評価:B
コメント:
1990年代に一世を風靡したドラマ。UFOだけではなく超常現象一般が対象だが、エイリアンがやはり主人公の関心の中心である。エイリアンと政府の陰謀を暴こうとして、常に闇の権力者から事件をもみ消されてしまう。宇宙人は典型的なひょろひょろっとして、目が楕円形に大きいタイプ。
映画版も1998年(「ザ・ムービー」)と2008年(「真実を求めて」)に公開されており、2016年にはシーズン10が、2018年にはシーズン11が放送されている。シーズン10は久しぶりの製作にも関わらずかつての雰囲気を失っていない。

宇宙人映画が面白い理由

以上、エイリアンが出てくるという括りだけで映画をまとめてみましたが、いろんなタイプの作品があります。

宇宙人とコミュニケーションできる場合、異文化交流が中心となっており、知的な会話が織り込まれています。例えば、「人間性とは何か?」という問いが頻繁に投げかけられています。

コミュニケーションができない/中心ではない場合、戦争映画のように戦闘のスリリングな展開が中心になっています。

何度も宇宙人を題材とした作品が作られる理由は、このように、様々なジャンルの映画を作ることが出来るという、「宇宙人という素材の柔軟性」にあるのではないでしょうか。

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