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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

大学で近代日独軍事史を研究する伊藤智央のエッセイ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います。

【実体験】ドイツ学生寮での、思い出すだけで怒りがこみ上げてくる不快な話

ドイツ ドイツ-生活一般

ドイツの学生寮にいたときに、学生が豚のように扱われているんだなということを身をもって体験しました。

海外での大学生生活

水なしで五日間生きられないだろ

水道が数日間にわたって使えなくなったことがありました。といっても事故ではなく、水道の点検か修理が原因だったと思います。それだけ聞くと、仕方ないだろと思います。

水曜日に工事が始まり、金曜日には寮全体の断水は終わるはずでした。そのため水曜日から一斉に寮の全棟の水道が止まりました。金曜までなら3日程度なので、まあ仕方ないと思ってあきらめました。

寮自体はかなり大きく、複数の棟があり、工事が終わった棟から工事は徐々に解除されていきましたが私の住んでいるところは工事が一番最後でした。

こっちとしては金曜日には工事は終わるものと思っていたので、金曜日に大学から帰ってきたら断水は私の棟だけまだ続くという張り紙があり戸惑いました。他の棟は終わったが、時間が足らなかったのか私の棟だけ工事はまだ終わっていないため断水は続くということでした。

ここからが腹の立つところです。
週末は誰も働かないので、週末も断水状態です。ドイツ人は実家に帰るなり、逃げ道がありましたが、外人はいく宛てもないので、寮に残るしかありません。食器を洗ったり料理をしたりするための水もありませんからわざわざ別の棟まで行って、ペットボトルに水をつめてくる必要がありました。シャワーも隣の棟まで行かないといけません。

事故や工事、天災である程度断水というのなら理解できますが、工事の見積もり時間が甘く、それに週末が重なって、計5日も断水になってしまったのは人災としか考えられず、憤りを感じました。発注した側でも受注した側でもどちらでもいいので、週末だろうが責任をもって工事を終わらせて欲しいです。その見積もりの甘さから生じた不便さをなぜゆえに何も関係のない学生が被らなくてはならないのか、かなり腹が立ちました。
そのとき思ったのは、学生寮は本当に豚小屋だなと。
管理人も工事を発注した側も、工事を受け持った側も、その中に生身の人間が住んでいると本当に思っているのか。水のない生活はどんなに大変か考えているのか。

私物を勝手に捨てる無神経さ

寮で起きた別の怪事件です。

私は、真夏を除いてベランダに野菜や飲み物を置いていました。比較的涼しいので、冷蔵庫代わりです。基本は籠に入れてその上に紙みたいなものをのせて埃や太陽光除けとしていました。

ところがあるとき大学から帰ってくると、ベランダのものがすべてなくなっていました。夕食もちゃんと計画していたのに、食材の買い物からやり直しです。ちなみにベランダの使用権は賃貸契約でちゃんと認められています。

すぐさま大学の管理人に電話して盗難を訴えました。するとその管理人は、「今日は市の偉い人がくるので、ベランダにある見苦しいものは整理して捨てた。でも食べ物のようなものは捨てていない」と返事しました。って、お前が俺の食材を捨てんやろ!こいつがしらばっくれるので、警察呼んで盗難届け出そうとも考えました。

「事情があってベランダ整理しますよ」と事前に張り紙でもしていてくれれば、こっちも相手の事情を理解してその日はベランダから部屋に私物を入れていたのに、そういったちょっとした気配りができる人が少ないのがドイツ。

結局、他の同じような目にあった他の学生と話したところ、そんなので怒っても仕方ないとみんな考えているようでした。郷に入れば、ということで私も泣き寝入りすることにしましたが、数年たった今この記事を書いているときも思い出してきて、怒っています。

人災?

もちろん嫌なことばかりではありませんでしたが、上の2つのことは、人災という意味で忘れられません。

学生の社会的地位って低いですね。たまに人として扱われているのかなって思ってしまいました。他のドイツの大学も同じようなものなのでしょうか。

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