元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

ドイツのベランダ家庭菜園に適した野菜ベスト3+ワースト3

ヨーロッパ、とくにドイツだと欲しい野菜が手に入りにくいことが多々あります。そうしたことから家庭菜園を半分趣味としてここ何年間か行ってきました。

自家栽培だと自分の好きな野菜をいつでも(といっても夏の間だけですが)新鮮な状態で収穫できます。

最近では、夏の収穫期に十分な量の野菜が手に入るようになりましたが、最初は試行錯誤でいろいろな野菜を試してみました。

ここでは、そうした試行錯誤の結果たどり着いたベスト野菜を紹介します。これらは比較的寒冷な中央ヨーロッパでも育ちます。

栽培してよかった野菜

第一位:ししとう

絶対おすすめなのが獅子唐です。

確かに最近ではスーパーでも入手できるようになってきましたが、200gが2ユーロ(約240円)。高い。

家庭菜園では、一つの苗につき結構な量が収穫できます。フライパンで炒めて、肉やジャガイモと一緒に食べるとおいしいです。あまりの収穫量を前にして獅子唐栽培にはまってしまいました。

しかも手入れがそれほど難しくありません。

越冬もできるようです。しかし、何度も試しましたが、地下倉庫は気温が低すぎ、部屋の中だと暖かくて小バエが沸くのであきらめました。もし越冬できれば、毎年同じ苗から収穫し放題です!

家庭菜園で収穫したししとう

第二位:しそ

紫蘇は雑草のような生命力で成長します。食べきれないほど葉っぱが出てくるので、少ない数の苗で1家族分賄えます。

手入れは全く要りません。虫も付きません。最強といっていいのではないでしょうか。

秋口になると一つの苗から種が大量にとれますので、次の年も同じように栽培できます。

勝手に増えてくれる紫蘇

第三位:きゅうり

寒冷な気候に若干弱い面もありますが、新鮮なきゅうりは最高です。

ドイツで買えるきゅうりは、ブクブクに水で膨れ上がった太いきゅうりで、日本のようにシャキッとした歯ごたえはありません。味も劣ります。シャキッとした細いきゅうりもトルコ人用スーパーで売っていますが値段がやや高いというのが私の印象です。

ツタ系の植物なので、ツタを這わせるだけの壁と、しっかりとした日当たりが必要です。

栽培したけどがっかりだった野菜

いろいろな種類の野菜を植えてみましたが、失敗もありました。ドイツという客地で害虫と寒さに耐えられなかった野菜は次々と落伍していきました。

期待が大きく、世話もした末の落伍だったので落胆もそれなりにありました。

①ゴーヤ

まずはゴーヤががっかり第一位です。

ゴーヤチャンプルーを作りたくてゴーヤを栽培しましたが、やはり寒すぎたようです。ゴーヤチャンプルーの期待を膨らませすぎたので、その分失敗とわかったとき反動が大きかったです。

日本/沖縄のような暑さが必要だと思います。収穫できたとしても、数個に限られ、それも小粒のものしか獲れませんでした。

小ぶりのミニゴーヤ

②オクラ

オクラはダメです。大量のアブラムシが沸いていました。そのために、実も大きくならず一つも収穫できませんでした。

殺虫剤を使えば何とかなったかもしれませんが、有機栽培をしたかったので、オクラ自体をあきらめました。

アフリカ原産なので、やはりドイツは寒冷すぎました。

③トマト

トマトも暖かさが必要で、うまく行きませんでした。確かに実はなりますが、コスパの低い野菜です。

スーパーでも売ってるのでもう作りません。

まとめ:一部の野菜のみで自給自足が可能

ということで自給自足を夢見てベランダで家庭菜園を始めてみましたが、紆余曲折の末、獅子唐とシソだけが自給自足できるという結果になりました。

庭があり、それが家庭菜園に使えるのであればニンニクや玉ねぎも植えれるはずです。

是非試してみてください。

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