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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

大学で近代日独軍事史を研究する伊藤智央のエッセイ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います。

【定番から穴場まで】南フランス・プロヴァンス地方のおすすめ観光地7選

ドイツ ドイツ-観光

南仏・プロヴァンス地方は春秋のシーズンには天気も暖かく快適で、6月から7月にはラベンダーが一面に咲き誇る観光地です。

ここでは定番から穴場まで、ぜひ訪れていただきたい7つの歴史的な観光スポットを紹介します。

ここで紹介するのは下のフランスの地図で丸で囲んだ地域になります。

プロヴァンス地方の地図

小高い丘に建つ街、ゴルド(Gordes )

対岸から見た景色は絶景です。

岩質の小高い丘のの上に立っており、斜面に建てられた住居によって、街が立体的に見えるため街の美しさが際立っています。

ゴルトのきれいな街並み

ただ、街自体はかなり小さく、見る場所も多くありません。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道にも位置していたので、巡礼者用の宿泊施設もありますが、一般には非公開です。

中よりも外から見たほうがきれいな街ともいえるかもしれませんが、一見の価値はあります。

異質な雰囲気を醸し出す、ボリーの村(Village des Bories)

18、19世紀に石を積み上げることで建てられた簡素な建物群です。

村から離れた場所で農作業を行っていた農民たちが非常用の滞在場所や穀物の貯蔵場所として使っていた建物で、生活環境が改善していく中で、こうした不便な建物は放棄されていきました。

かつての生活をうかがわせる石造りの簡素な建物群

中に入ってみると、狭かったり暗かったりと、滞在するには快適な環境ではないことが実感でき、放棄されたのも納得できます。

敷地は広すぎず、狭すぎず、観光するにはちょうどよい広さです。

こうした石積みの簡素な建物はここ以外にも周辺に点在しています。

観光の定番、アヴィニョン(Avignon )

世界史の教科書でもおなじみの場所で、アヴィニョン捕囚および大分裂時代の教皇の所在地でもあります。

教皇庁の夜景

旧教皇庁は観光名所ですが、大分裂解消後に別の用途に転用され、今では当時の面影を残すものは建物自体以外にはそれほど多くはありません。そのため、バチカンを訪れたことのある方には豪華絢爛さという点では少し物足りないかもしれません。

しかし解説が充実しており、それを頼りに想像力を使って往時をしのぶことができます。

街自体は小さな通りや広場が多く、こじんまりとした雰囲気を出しています。朝ごはんはホテルでとるのもいいですが、街の広場に座って、クロワッサンとコーヒーを楽しむのもいいのではないでしょうか。

アヴィニョンの小さな広場でくつろぐ

ローマ時代の水道橋(Pont du Gard)

ローヌ川に入りながら水道橋を眺める景色は最高です。

水道橋を歩くこともできますが、橋からの景色よりも川に入りながら橋を眺める景色のほうがおすすめです。水は透明度が高く魚もいます。夏にはちょうどよい冷たさではないでしょうか。

ローヌ川から見る水道橋

但し、川に入るには、ローヌ川右岸の駐車場に止めなければなりません。*

*18ユーロ(約2300円)というぼったくり価格の駐車場ですが、川に入る目的で数時間以上滞在するのであれば元は多少は取れるかと思います。

レ・ボー=ド=プロヴァンス(Les Baux-de-Provence)

ゴルドと似た雰囲気の街で、巨岩の上に立つ街。

ゴルドよりもやや大きいため散策するにもうってつけです。

レ・ボーの街並み

周りにはごつごつした岩が立ち並び屏風のような景観を作っています。思わず足を止めてしばらく見てしまうような光景です。

プロヴァンス地方の岩屏風

ローマ時代を感じ取れるアルル(Arles )

ローマ時代に起源をもつ街。

その歴史的経緯のため、街のいたるところにローマ時代の遺跡が点在しています。

例えば円形闘技場は街のど真ん中にあります。ローマのコロッセウムに比べると迫力は劣りますが、ローマに行ったことがない方であれば十分楽しめます。

アルルの円形闘技場

興味深いことに、この闘技場は古代以降は別の用途に転用されました。

すなわち、この闘技場の中に人が家を建て住み着くようになったのです。その際には闘技場の外壁がこの小さな集落を守る城壁の役割を果たしていました。

闘技場が集落として転用されていた

しかし、アルル観光地の一押しはアリスカン(Alyscamps)です。街からは徒歩5分ほどのところにある古代から中世にかけての墓地群です。

石製棺桶が並ぶ圧巻の墓地

石の棺桶が何百メートルにわたって並んでおり、圧巻です。

シャトー・デストゥブロン(Chateau d'Estoublon)

ワインやオリーブオイルが買える場所ですが、単なる売店ではなくお城です。アルルから20kmほどの郊外に行ったところにあります。

観光名所として地元のパンフレットにも載っているほどです。

お城がワイン売り場

観光もできるように、敷地内の並木道はきれいに整備されており、お城の周囲にあるワイン畑やオリーブ畑といった施設は予約なしに見学できます。歩いて回るだけでも30分以上はかかるほどの広さです!

オリーブ畑が広がる風景

観光アドバイス

観光の移動手段

訪問プロヴァンス地方を巡るのであれば絶対レンタカーがおすすめです。車だと、道中にある小さな村や自然も楽しめるからです。

ただ車を運転するとなると免許証の問題があり、手続きが面倒です。その場合は鉄道とバスでも観光地間の移動であればたいてい問題はないなので、鉄道を使いましょう。

しかし現地語や現地の事情が分からない場合、ツアーもいいとは思います。調べたり計画を立てたりするのは旅行の醍醐味の一つではありますが、負担にもなります。

観光の時期

加えて、訪問時期も大切です。おすすめは初夏の6月後半から7月にかけてです。夏だとあまりにも日差しが強く暑すぎ、観光どころではありません。

秋もいいですが、せっかくなのでラベンダーが一面に咲く6月後半から7月にかけてがきれいです。

ラベンダーが咲き乱れるプロヴァンス地方

日本人の舌にも合う食べ物

景色がきれいなことはプロヴァンス地方の一押しですが、加えて食べ物がおいしいことも売りです。特に海産物を使った料理はぜひ食べてみてください。

アルルのLe Criquetというレストラン

アルルのLe Criquetでのおいしい海産物を使った料理

写真の縦に細長い貝は今まで見たことがありません。若干気持ち悪い感じもしましたが、ソースがまた絶妙で貝や魚の切り身と絡み合って最高の味を出しています。

現地の人との交流を楽しめれば旅はもっと楽しくなる

最後におススメしたいのは、現地の人と会話するということです。ホテルでもいいですし、店でもいいです。道端でも機会があれば、積極的に会話を楽しみましょう。

失敗も含めて体験は財産です。

フランス語が話せなくてもなんとかなります。私も挨拶以上は話せません。

南フランス・プロヴァンス地方の観光名所を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
写真と文字で理解するのと、実際に自分の目で見るのとでは印象がまた違ってきます。

是非、プロヴァンス地方を訪れてみてはいかがでしょうか。

他にもヨーロッパ旅行について以下のような記事も書いております。

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