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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

大学で近代日独軍事史を研究する伊藤智央のエッセイ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います。

ブログが読まれる4つの理由―あなたのブログはどのタイプですか?

ブログ運営

なぜ人はブログを読むのでしょうか?

自分の貴重な時間を割いてまでブログを読むということは、読まれる理由が必ずあるということです。言い換えると、何かを得るものがあるから人はそのブログを読むということです。

ブログが、知り合いだけに向けて書かれている(一般人の日記ブログの場合)のではなく、不特定多数の人に向けて書かれている場合、読者がブログを読む理由とは以下のものが得られると考えるからです。

  • 情報
    • ネット・紙媒体情報のまとめ
    • 専門情報
    • 体験情報
  • 感情
    • 面白い
    • 納得感
    • 共感
    • 反感

これらのものが一つでも得られない場合、ほとんどの読者は時間の無駄と感じて読もうとはしないでしょう。以下、これらをより詳しく説明していき、それによっていくつかのブログ・タイプの特徴をみてみることにします。

ブログを読む理由①:情報

ここで提供される情報とは、ネットや本、現実世界に散らばっている情報を集めてきたものです。

コンパクトにまとめられた情報を簡単に得られることで読者は、通常は調べたりまとめたりする手間を省くことができます。これが、情報ブログを読む目的です。

情報をまとめたサイト

例えばそのような記事としては以下のものが挙げられます。

  • まとめ(例:Naver)
  • 専門的内容(内容:ゲーム攻略、SEO・カスタマイズ、etc.)
  • 書評
  • 体験レポート

ブログを読む理由②:感情

特定の有益な情報をもたらすわけではないが、読み終わったあとに何らかの感情を与えるブログ記事もあります。それは内容に応じて大きく、面白ろ系の記事とオピニオン系の記事に分けられます。

面白ろ系

面白ろ系は、日常の出来事を小説や絵本のように面白ろおかしく表現しており、その結果、万人受けするものです。

よく見かけるテーマは子どもや配偶者といった家庭ものが多いですね。多くの人が似たような境遇(結婚していなかったら、恋人にあてはめたり)にあるので、身に覚えのあるエピソードが出てくることで、表現の面白さだけでなく、後で述べる「共感」という感情も併せて呼び起こされるのではないでしょうか。

ひたすら笑ってしまうサイト

オピニオン系

オピニオン系とは何かのテーマについて自分の主張を堂々(?)と展開しているものです。

ただそこには主張を支える論拠に重きが置かれている場合と、そうでない場合があります。

自己主張が強いサイト

  • 論証中心型→納得感

論証に重きが置かれている場合、読者は読み終わった後に納得感を持ち帰ります。

納得できない場合は、論証自体にケチをつけて帰っていく人もいるでしょう。

  • 主張中心型→共感/反感

論証よりも主張自体が際立つ場合、読者は結論に共感するか反感を覚えて帰っていきます。

そして与える反感が強ければ強いほど、その記事は炎上しやすくなり、読者としてはその記事へネガティブコメントを残すことで快感を得ます。燃え上がる様をまるで花火を見るかのように楽しむ火事場の野次馬根性とも通じるところがあるでしょう。

結局、論証がほとんどなされていないのでここでは、賛成するか反対するかのどちらかしかありません。

主張自体が中心となっている記事と言えば、2016年に話題となった以下のような記事があります。*

*一つ目の保育園の例は、首相への国会質疑でも取り上げられました

タイトルだけで、内容がもう想像つくぐらい、主張が全面に出てきています。論証自体の精緻さよりも「自分の主張を聞いてくれ」感が漂っているということです。

論証ということをすっ飛ばしているので、読み手には論証過程に突っ込む余地はありません。ただ共感/反感の意見表明だけなので、記事自体が極端な立場をとっていたり、敏感なテーマを扱っている場合、はてブやツイッターで爆発的に拡散される可能性があります。

4つのブログ・タイプの特徴

上記に挙げたような情報や感情のように、何をその記事が読者に提供できるのかによって、記事へのアクセスのタイプが変わってきます。

①情報系

主な流入経路:検索サイト

グーグルやヤフーで検索をかけるユーザーは、特定の情報を探し求めています。そのため、情報系の記事はこれらのユーザーを集めやすいといえます。

しかしユーザーは情報が欲しいのであって、そのブログ自体には興味はありません。欲しい情報が見つかり次第離脱し、リピーターにはなりにくくなっています。

ただ、専門サイトの場合はユーザーが探している情報が豊富にあるため、有益と判断すれば、長く滞在する傾向にあるでしょう。

②面白ろ系

主な流入経路:ダイレクト、SNS

読んでいて面白い記事には購読者がつきます。比較的読みやすく書かれていることが多く、テーマも日常生活に関することが多いためにとっつきやすく、多くの人に読まれやすくなっています。それはSNSでの拡散も容易ということも意味しています。

ジャンプを毎週購読するような感じです。

③オピニオン系・論証中心型

主な流入経路:ダイレクト、SNS

納得感を与える記事が中心の場合、記事を読むごとに読者の中でそのブログ自体への信頼感が醸成されていきます。ブログ・ブログ主への信頼によって固定の読者層がついたり、彼らによる拡散によるアクセス数が見込まれます。よき理解者を得ることが出来るとも言えます。

ただ、オピニオン系は、選ぶテーマ次第で検索流入の有無が変わってきます。人々の知りたい情報とうまく組み合わせることでしか検索サイトからのアクセスは得られません。

④オピニオン系・主張中心型

主な流入経路:SNS

繰り返しになりますが、共感や反感が売り物のため、他の記事形態よりも読者の反応が見込まれます。この反応とは具体的には、はてなブックマークへの書き込みやSNSによる拡散という形で表れてきます。

長期的に、かつ安定的なアクセスが望める検索流入との関係については、オピニオン系・論証中心型と同様です。

読まれるブログとはどんなブログなのか

ブログが読まれる理由を考える意義

人がブログを読む理由を考えることは、自分の記事が単なる自己満足のために終わっていないか、それとも読者にとってプラスになることを書いているのかを振り返ってみる良い機会になるのではないでしょうか。

記事数があるのに読者も少なく、検索流入も少ないという人は、自分だったら時間をかけて同じようなブログを読むかどうか考えてみた方がいいでしょう。

こうしたもちろん上記の分類はあくまで理論上のものです。

実際には、情報系であっても感想が併記されてランキング形式で紹介されていたり、面白ろ系であっても共感できそうな主張が盛り込まれていたり、オピニオン系であっても何らかの情報や体験を基にして述べてある場合が多くあります。ですので、記事といってもこれらの中から複数のものを読者に与えていると考えられます。

これらの付加価値を意識しながら記事を書くことが出来れば、ブログはどのような流入経路であれ支持され続けていくのではないでしょうか。

他にも以下のような記事も書いております。

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