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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

大学で近代日独軍事史を研究する伊藤智央のエッセイ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います。

ドイツ語圏アルプス地方の夏期おすすめ観光地5選

ドイツ ドイツ-観光

ドイツの観光名所といえば、日本ではノイシュヴァンシュタイン城が有名です。というのもこのお城は、ディズニー映画で登場するお城のイメージとして使われているからです。*1

ノイシュヴァンシュタイン城
シンデレラ城
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しかし、ドイツ南部からオーストリア・チロル地方にかけてのアルプスには、このコンクリート製のノイシュヴァンシュタイン城以外にも魅力的な観光地があります。特に自然が作り出す絶景は圧巻です。

日本ではあまり知られていないがおすすめの観光地とともに、アルプス地方の魅力をここで紹介したいと思います。

バイエルンの休暇地:ムルナウ

バイエルンといえばビール

ムルナウの街にはビールの醸造所がいくつかあり、醸造所に直接レストランが付いていることがあります。

例えば、以下のようなレストランです。

こうしたレストランでは、南ドイツの雰囲気の中で、ビールを飲んだり、豚肉料理が食べられます。民族衣装を着ている人も多く、「南ドイツ」のビール文化を肌で感じられます。

バイエルン料理

レストランの天井にはビールの原料となるホップのツタが這っています。もちろん、飾りとしてです。

麦芽の植物がツタを張るレストラン

ただ、典型的なバイエルン料理を楽しむのもいいですが、落ち着いたお店もオススメです。

私の隠れたおすすめは、カフェ「Kaffeekocher」です。ここのコーヒーは格別に美味しく、また軽食もおすすめです。ちなみに私が食べたのは、野牛のモッツァレラとトマト。極上の美味しさです。

隠れた名喫茶店

自然保護地区の湿地帯を散策

葦やコケが茂る湿地帯を散歩できるように、約12kmにわたって散歩道が整備されています。ウォーキングに慣れた人であれば3時間ほどかかりますが、途中で休憩したり、動植物を観察したりしていると4時間ほどかかることもあります。

常に標識があるので迷うこともありません。*2

景色に変化があり、川縁、尾道のような木の板の道、森の中、牧場地帯と飽きることがありません。

馬や牛と遊べる散歩道

途中、レストランやカフェで休憩もできます。おすすめのレストランは「Ähndl」です。ここでは地元の牛を使った料理が食べられます。ぐつぐつと煮た子牛の頬肉は最高です。(写真の奥の料理)

地元の牛肉を使った料理

絶景の中に位置するお城リンダーホーフ

ノイシュヴァンシュタイン城を作ったルートヴィヒ2世の居城の1つです。

居城とそれを囲むように作られた庭園

お城それ自体よりも、お城を取り巻く庭園が見所で、屏風のように背景をなすアルプスの山々と調和しており、借景のようにアルプスの風景を利用しています。

山々に囲まれたリンダ―ホーフ

個人的には、この景色の良さから、ノイシュヴァンシュタイン城よりもこちらの方をおすすめします。

ドイツ最高峰ふもとのアイプ湖

この湖はホテルが所有する私有「湖」ですが、ホテルの宿泊客でなくとも利用できます。

湖の水は透明で、2、3メートル程度の深さであれば底が見えるほどです。また石灰を含んでいるためなのか、水の色が青緑です。

水が青い

底が見えるほど水の透明度が高い

2時間程度で湖の周りを散歩することもできますが、おすすめはボートです。

湖にあるいくつかの島を間近に見ることができ、またドイツ最高峰のツークシュピッツェ(標高:約2900M)を湖のど真ん中から眺めることができます。

アイプ湖から見えるアルプスの山脈

山の中には、登ってしまうと山の形がわからなくなるのである程度距離をおいたほうが綺麗な山があります。富士山も、登るためというよりも眺める山だと個人的には思っています。

ツークシュピッツェも同様に、下から眺めるほうが綺麗だと思います。そしてアイプ湖はドイツの最高峰を眺めるのに最適なスポットです。

長期休暇にぴったりのハイターヴァンガー湖

上記のアイプ湖と似ていますが、こちらも透き通った水が綺麗な湖です。崖のようなゴツゴツした山と湖の組み合わせを見れば、日頃の疲れも吹き飛ぶでしょう。

透き通った水と山の組み合わせがきれいなハイターヴァンガー湖

アイプ湖よりも観光客が少なく、ゆったりとできます。何もせずにただリラックスしたい場合にはオススメの場所です。

夏山といえばオーバーストドルフ

オーバーストドルフは、ドイツ・アルゴイ地方にある観光地です。

複数のケーブルカー路線があるので、夏にはいくつかの山に簡単に登れます。夏とはいえ、山の上は2000m級なので、上着が必要です。とりわけ風が強いです。

上から見る眺めは、眼下に広がる広大な平地とごつごつした周りの山脈が奏でるコントラストの効いたものとなっています。*3

ケーブルカーで登るアルゴイ地方の山

アルゴイ地方の高い山脈

また渓谷もあり、飽きることがありません。山も渓谷も、基本的には夏に訪れることをおススメします。冬は寒すぎて、観光どころではありません。*4

深い渓谷

まとめ:アルプス地方の魅力

以上、ドイツとオーストリア国境付近に広がるアルプス地方の中から、おすすめの観光スポットを紹介してきましたが、いかがでしょうか。

ドイツ人も夏の休暇にはアルプス地方に行く人が少なくありません。個人的には、北ドイツの海岸沿いよりは、南ドイツの「牧草地+山岳」の景色の方が好きです。

アルプス地方の魅力は何よりも

  • ごつごつした山肌をもった山脈風景
  • 氷河期に生まれた、透明度の高い湖
  • 牧草地が広がるのどかな風景(+馬、牛、羊といった動物たち)
  • これらの風景の中で味わう郷土料理(ビールと肉料理)

にあるのではないでしょうか。

補足:移動手段

都市観光を中心に行うという場合は別として、自然を楽しみたいという方には車をおすすめします。

車で移動すれば、景色がきれいなところで車を停めて、自由に休憩もできます。加えて、アルプス地方の公共交通機関はそれほど良いとは言えません。そのため、多くの観光客は車かツアーバスで移動しています。

是非、ノイシュヴァンシュタイン城だけではなく、周辺の他の観光地も訪れてみてください。

補足:ドイツ観光に有益なサイト

なおドイツのホテル予約に有益なサイトを箇条書きにまとめてみました。

ドイツに旅行する際には是非利用してみて下さい。

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