元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

生活のクオリティとは「便利さ」か「美しさ」か―電柱の地中化について

なぜ日本の空は電柱や電線で覆われているのでしょうか。 このコンクリートの柱が子供のころから嫌いでした。醜いの一言。空を見上げても、空が電線で縛られているように見えました。最近、ドイツ人に言われた一言で、この子供の頃からの印象が甦ってきました…

ノマドワーカーにとって最適なノートパソコンの4つの条件

基本は家で作業するが、何かあったときにカフェに持ち寄って、颯爽と(自己イメージ)カバンからパソコンを取り出して作業するという人は少なくないのではないかと思います。 私もその一人です。 今までさまざまなパソコンを試してきましたが、このような仕…

見慣れないアフリカ系男性を警察に通報したのは人種差別なのか

ある日、ベランダから何気なしに道路を見ていると、この住宅街では見慣れないアフリカ系(サハラ以南をここでは指す)の男が二人歩いていました。 しばらく目的もなく眺めていると、その二人は駐車場にあった、高級感の漂うBMWに近づいていき、車の両側に分…

カタカナ語の「乱用」は何が問題なのか

何でもかんでも英語をカタカナにした用語を使うことを言葉の乱れとして嘆く人がいます。私も日本語で話すときは出来る限り、欧米語由来のカタカナ語を使わないようにしています。 ただ、日本語自体も多くの漢語を含んでおり、外来語として認識していないだけ…

【クールジャパン戦略再考】普通の50代ドイツ人女性が見た日本

知り合いのドイツ人(女性、50代)が初めて日本に旅行したので、彼女に日本のイメージや旅行での体験についてインタビューを行いました。彼女は別に日本語を勉強しているわけでも、日本に関する特別な知識もないため、同じ年齢層の一般的ドイツ人をある程度…

【実体験】ドイツ学生寮での、思い出すだけで怒りがこみ上げてくる不快な話

ドイツの学生寮にいたときに、学生が豚のように扱われているんだなということを身をもって体験しました。