私はドイツの大学で博士論文(歴史系分野)を提出しましたが、合計で1年11か月を要しました。
博士論文提出後にも口頭試験や、国によっては出版*1という条件をクリアして初めて博士号が授与されますが、一番の難関は論文を執筆することです。ここで10年費やしたり、挫折してしまうことも多いでしょう。
ということで、私が博士論文を提出するまでに実際に行ったテクニックをまとめて紹介することで、執筆を予定している、もしくは現在、博論に取り組んでいる人の参考に供したいと思います。
*1:ドイツの場合
地域研究をしている場合、その地域への留学は研究者人生においてほぼ義務です。
ただ、留学期間や形態は個々人の事情によって異なっています。
史料を収拾するために海外の大学に籍を置いて、日本に帰ってから日本の大学で論文を提出する場合もあれば、そのまま海外の大学で博士論文を提出することもあります。海外で学位を取ろうとする場合、その大学での指導教授とのコミュニケーションも欠かせませんし、学生間でのコミュニケ―ションも必要となります。
私はいろんなタイプの留学生を見てきました。
その中には現地で博士号をとることを目指して留学したがゆえに、その後の人生が全く変わってしまった人もいます。そのような人を見ると、果たして留学という選択が研究者人生にどのような影響を及ぼすのかについて、深く考えさせられます。
続きを読む第一次世界大戦において、参戦国の中で最大の撃墜数を誇った飛行機乗り、フォン・リヒトホーフェン(Manfred von Richthofen)のお墓がドイツ・ヴィースバーデンにあります。
続きを読む12月16日に発売されます『ヒトラーの共犯者』の解説論文「解説 グイド・クノップと歴史学―非歴史家による歴史叙述との向き合い方に関する試論」を下巻の末尾に執筆しております。
続きを読む私が関わった書物のうち、すでに刊行されている著作の一覧です。
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