元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

人と比べることで心を消耗しないためのたった1つの方法

人はよく他の人と比較してしまいがちです。特に、同じような境遇や分野でうまくいっている人を見ると焦ってしまいます。

少なくとも私は、こうした気持ちを抱いてしまうことがあります。

しかし、こんな負の気持ちは全く生産的ではありません。出来れば克服した方が、人生を楽しく生きられると私は常に思っています。ではどうすれば克服できるのでしょうか?

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ゼロベース思考とは?その意義から習得方法までをわかりやすく解説

ゼロベースで考えればアイディアが出るという話は巷に溢れています。

しかし、実際どうすればゼロベースで考えられるのか、そもそもゼロベース思考とは何を目的としているのかについて十分には解説がなされていません。

そのため、本記事では

  • 定義:ゼロベースとは何なのか
  • 目的:どのような利点があるのか
  • 使用方法:どうやって習得できるのか

の3つの点について説明していきたいと思います。

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嫌でもパソコン作業が激速になるたった1つの方法

PCはどのような仕事をしていても多くの場合、必須の仕事道具です。PCを避けて通ることはできません。

そのため、PC自体やOfficeプログラム(ワード、エクセル、パワーポイント)、ブラウザーの操作を1秒でも速くすることができれば作業効率も格段に上がります。

そのために必要な方法はたった1つで、これさえマスターすれば、作業が数倍にもなります。これによって空いた時間は別のことに使うことができます。

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名ドラマ『スタートレック』に学ぶ、リスクと向き合うキャリア論

質のよいドラマは、社会的な問題や人生について示唆してくれることがあります。娯楽性と同時に社会的なメッセージも秘められているということです。

『新スタートレック』(1987 –1994)はそのようなドラマの一つです。その中のあるエピソードでは、現代日本社会ではなかなか認識されにくい一つのキャリア論を示しています。それはリスクを取らない限り、事なかれ主義の器の小さな人間で終わってしまう可能性があるということです。

*『スタートレック』については、以下の記事で入門的に説明しておりますので、ご参照下さい。

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ロジカルシンキングの基礎「MECE」に潜む落とし穴

コンサルタント業に限らず、もれなくダブりなく考えることは重要です。この思考方法のことをMECE (mutually exclusive and collectively exhaustive)と呼びます。

MECEに考えることは重要で、それによって今まで考えられていなかった問題を発見できたり、相手に納得感をもって受け入れられるという効果があります。そのため、まずはMECE思考を身に付けることを勧めます。*

*MECE思考は訓練無しでは身に付きません。そのため多くの人はMECE思考が出来ていません。ですので、これが出来れば人より一歩先んじることができます。訓練方法は文末に「補足」で紹介しています

しかし、一旦MECEを使いこなせるようになると、MECEの限界にも気付くようにもなります。それは、MECEはあくまで何かを達成するための道具でしかなく、MECEな考え方になっていればそれがゴールというわけではないということです。

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