ドイツは難民の受け入れに積極的ですが、一般の人の難民に対する考えはどうでしょうか。
メディアの報道を見ている限り、難民の受け入れに賛成のボランティアの人たちがいる一方で、移民/難民排斥を唱える右派団体のデモがあるので、半々の印象があります。対住民説明会で見たドイツ人の態度について考察したいと思います。
対住民説明会に参加した感想
家の近くに難民収容施設ができたので、難民局による対住民説明会にいってきました。
ドイツ語がわからないながらも難民(男性、20代)からも10人程参加していました。
もう少し、自分の意見言う、活発な説明会を予想していたが、実際は違いました。
住民の反応
住民の質問は、施設の仕組みといった中立的な内容ばかりで、「硬い」という印象を受けました。
好意的な発言はほとんど見られず、「おもてなし文化(Willkommenskultur)」と政治家たちが自国のことを自画自賛していることとはかけ離れた姿が見えました。
ドイツ語がわからないとはいえ、難民の人たちがいたから反対の意見を言えなかったのかという雰囲気さえありました。
難民の実態
役所側の説明で興味深かったのは、メディアで放送される難民像と実際の難民の違いです。メディアでは家族連れや子供の難民が頻繁に映し出されますが、実際は10代後半から20代の男性が主体だそうです。確かに、国外脱出が長距離で危険でもあることを考えれば、体力的にも強靭な男性若者が中心になるのもうなづけます。
メディアとしては家族や子供を映したほうがドラマ性があるのでしょう。
日本も難民を受け入れるかどうかという問題に立たされていますが、ドイツの例は参考になりますね。