元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

長時間フライトを快適に過ごす方法と便利グッズ

長時間のフライトに慣れることがなかなかできない人は多いのではないでしょうか。

というのも、フライト中に眠れないと、現地に到着してからひどい時差ボケに悩まされてしまい、現地で仕事なり観光なりを最初から全力で出来ないからです。私もその一人で、飛行機の中で快眠している人を見ると羨ましく思います。*1

そのため、なるべくフライト時間を快適かつ有効に過ごそうと努力してきました。ここでは、長期フライトが辛いという人向けに、フライトをどのようにして快適な旅へと変えてしまえる方法を整理してみましたので参考にしてみて下さい。

フライトを楽しむ

①直行で、②夕方出発の飛行機を予約する(③しかも安上りで)

どのようなルートで移動するのかによって、移動の疲れが大幅に変わってきます。そのため、まずはどのような便をとればよいのかについて注意点を挙げておきます。

①ルート:少し高くても直行便をとる

私は直行便しか乗りません。

トランジットを一度でもすれば、数時間のタイムロスにな り、待ち時間がもったいないからです。加えてトランジットするほど、ドア・ツー・ドアの時間が長くなり、疲労もたまります。

せっかく高いお金払って移動しているのであれば、少し多く払ってでも直行便を使うことで自由に使える時間を増やすことができます。

下の「③値段:安く飛行機を予約する」の中で、安く飛行機を予約する方法を載せていますが、エアラインのニュースレターとうまく組み合わせると、直行便でもそれほど高くはなりません。

そのため、少し高くなってもできる限り直行便を取るようにしましょう。

②出発時間:夕方~夜出発の便をとる

10時間以上のフライトだと、機中で寝ることができると到着時に疲労がたまりません。

30分でも寝れるのと、全く寝れないのでは疲労感に差が出てきます。夕方の便だと出発してから1-2時間ぐらいで食事が出され、その後大体3-4時間くらいで消灯になります。

夕方出発だと、消灯のタイミングと、それまでの体のリズムが自然に合います。消灯とともに、睡眠に入りやすくなります。

体のリズムをうまく利用して寝ることが出来るのは、夕方出発の便の利点です。

③値段:ニュースレターを購読して安いタイミングを見つける

私は基本的にJALを使っています。

JALやANAは高いイメージがありますが、ニュースレターを購読したりしておくと、安いタイミングやセール期間を教えてくれます。

そのため、ニュースレターを購読しておけば、安いタイミングが自然とわかり、直行便でありながら、出費を抑えられます。

JALであれば以下のようなニュースレターがあります。

*JALの回し者ではありませんが、JALの機内サービスは他の航空会社よりも優れているというのが私の実感です。座席も広めで、食べ物もおいしいです。

JALの前はルフトハンザを常用していましたが、客室乗務員のサービスの雑さが気になってしまいました。その後、たまたまJALに乗ったところJALの快適さが気に入ってしまいました。もうルフトハンザには戻れません。

*ちなみに予約する席の位置ですが、窓側がいいという人と通路側がいいという人がいます。窓側だと、トイレに行く隣人に起こされることはありません。通路側だと、自分がトイレに行くときに隣人の邪魔をすることがありません。これははっきりいって好みの問題でしょう。

出発前の1週間

早起きを実践する

すでに出発前に、体のリズムを到着地の時間に合わせておきましょう。

そのためには毎日できる限り早く起きて、そして早く寝るということをしてみるのがおすすめです。できれば毎日1時間ずつ生活リズムをずらせればいいのですが、それが無理であれば出発日にいつもより数時間早く起きれるようにもってくればいいと思います。

そうすることで、出発当日も機中で眠気を得ることができますし、それによって現地で時差ぼけを最小限に抑えられます。

海外保険を確認する

短期であれ、保険は入っておくべきです。

不慣れな海外で万が一何かあったとき、頼れるのは保険です。

海外保険についてはクレジットカードに付帯でついていることがあるので、今持っているクレジットカードにそのような海外保険があるかどうか確認しましょう。大体以下のようなことがカバーされています。

  • 死亡・後遺症の補償
  • 病気・ケガの治療費補償
  • 物を壊してしまった場合の賠償補償
  • 荷物が盗まれた場合の携行品補償
  • 事故で助けを呼ぶのにかかる救援費用補償

海外保険に入っていなければ、海外保険に入るかクレジットカードを新調しましょう。私はマルイで買い物することがあるので、エポスカードの海外旅行保険を使っていました。

飛行機の中

飛行機の中では、

  • 席が狭い
  • 空気が乾燥している
  • 長時間座りっぱなし

と、不快に感じることが多いです。

そのため、様々な快適・便利グッズをそろえましょう。

①脚のむくみ対策

スリッパに履き替える

飛行機に乗り込んで真っ先にすることは、靴を脱いでスリッパに履き替えることです。長く座っていると、足に負担がかかるので、できる限り足をリラックスさせるためです。

つま先立ち運動

ちなみに、血栓ができてしまうエコノミー症候群を避けるためにも、気が付いたときに、つま先立ちを何回も繰り返して足の血行をよくしましょう。

またトイレに行くときに立ち上がりますが、立ち上がったついでに、廊下の端のほうでしばらく立ったままこのつま先立ちの運動をしてみるのもおススメです。

むくみ対策に便利なもの

脚のむくみ対策には他にも便利なものがあります。

1つ目は、血が脚にたまるのを防ぐためのソックスです。適度に脚が締め付けられます。

2つ目は、脚をぶら下げるためのグッズです。

前の席の裏側にこれを掛けることで、脚置き場が出来ます。ここにふくらはぎを乗せることで、足にかかる負担を少しでも抑え、脚に血がたまりにくくなります。

②乾燥対策

飛行機の中の空気は乾燥しているので、鼻が痛くなりやすいです。そのときはぜひマスクをしましょう。確かに外国ではマスクは奇妙な目で見られますが、日本発、日本行の飛行機であれば、マスクをしていても大丈夫でしょう。

マスクの内側には、吐いた息の水分が滞留するので、喉や鼻の乾燥を防ぐことができます。

③時間の過ごし方を計画する

長旅なので、時間の使い方を計画します。

目を使う、それもディスプレイを眺めることは脳に刺激を与えるので眠りを妨げます。ですので、消灯以降はディスプレイを見ることは避けましょう。

機中でのおすすめな過ごし方は以下の通りです。

a) 映画を吟味

映画にがっつかない。

さすがに4本も映画を見ると飽きるので、まずはどんな映画があるのか吟味して、見る作品を厳選します。

b) 読書

映画を吟味した上で、まずは読書をします。フライトの後になればなるほど目や頭が疲れてきて、本など読む気になれないので、始めのほうに読書を行います。

c) 映画

次に1、2本映画を見ます。DVDもまだ発売されていないような最新映画が何本もありますので、お得です。

d) 音楽

次第に映画にも飽きてくるので、目を休ませるためにも音楽を聴きながら、眠気を誘います。

e) 就寝

Zzzzzzz

さて座席で寝ることになりますが、そのままだと首がガクガクして寝れません。

寝れたと思っても、ガクっ頭が落ちてしまい起きます。1分毎の眠りでは休んだ気にもなりません。そのため、U字型の枕を買っておきましょう。下のような枕です。

これがあると首が座ります。1時間でも寝れればしめたものです。

加えてアイマスクもあれば、外の明るさに関係なく落ち着いて寝られます。

騒音対策には、シリコン製の耳栓がおススメです。スポンジの耳栓と比べ、遮音性がかなり違います。

f) 自由行動

眠気がなくなったらあとは自由に過ごします。映画でもいいですし、読書でもいいでしょう。

④アルコールは控えめに

飛行機の中ではむくみを防ぐために水分を十分に補給する必要があります。

しかし、アルコールをがぶがぶ飲むことはNGです。アルコールは利尿作用があるので、(脚の)むくみやエコノミークラス症候群にもつながりかねないそうです。利尿作用という点ではカフェインを含む飲み物もあまりとらないようにしましょう。

そういったことからも私は、トマトジュースに塩コショウを入れたものしか飲んでいません。

着陸後

なるべく現地の時間に合わせて寝ましょう。眠たいときに寝るといつまでたっても時差ボケが治りません。

その時に考えてしまいがちなのは、「○○(元にいた国)だったら今は何時か」ということです。これを考えてしまうと、いつまでたっても現地の時間通りに生活、特に就寝ができません。

一日一時間ずつ体内時計は調節されていくので、最初の数日は無理をしてでも昼間は起きたままでいましょう。

以上のことに気を付けると、長期フライトの居心地が改善するのではないでしょうか。少なくとも、もう乗りたくないという気持ちはなくなるでしょう。

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*1:ちなみに私は常にエコノミークラスです