普段から使う仕事道具は機能的で美しいものにこだわりたいものです。きれいな小道具に囲まれると仕事のやる気も出るというものです。
例えば、家で仕事しているときに、立ちながら壁にアイディアを書き出したりできればかっこいいですよね。
ということでガラスボードを買って1年ほど実際に使ってみました。その結果どのような効果があったのかをまとめてみます。
愛用のガラスボード
購入したのはIKEAのKLUDDというガラスボードです。値段も4000円ほどなので失敗してもそれほど財布に痛くない額です。
このボードは65 cm × 45 cmの大きさで縦でも横でも取り付けられます。もしこれで狭いということであれば、後から二つ目のボードを買い足して隣に設置することもできます。
このガラスボードは四隅を壁に固定するタイプです。私は書斎の壁に穴をあけて横長に据え付けました。ガラスボードに必要なペンとイレーザーは、近くの本棚に紐で縛り付けたカゴの中に入れています。
このガラスボードは主に備忘録やアイディア出しに使ってきました。この目的だけであるならば紙のノートでもいいかと思うかもしれませんが、そうではありません。実はそれ以外にもガラスボードにはいろんな利点があります。
ガラスボードを使ってよかった3つの点
①クリエイティブな仕事の効率が上がった
立ち上がるだけで姿勢や目線の高さが変わるため、じっと座って考えてるのとは違うアイデアが出てきやすくなります。加えて、壁に垂直に書き込むという作業自体も、机に向かって紙に書き出す際の姿勢とは違うため新鮮に感じられ、ルーティンによる中だるみを防げます。
立ちながら作業すると考えをまとめたりアイディアが出やすくなります。これは、立っていると机の上にある近くの資料に気がとらわれることがなく、自分の頭で考えることに没頭せざるをえないからではないかと思います。
②ToDoリストの管理が簡単になった
やらなければならないことをまとめたToDoリストをただ箇条書きのままに書き出して使っていませんか?
その場合、ToDo事項の間で優先順位がついておらず、どの作業に関して最も最初に手を付けなければならないのかが可視化されておりません。これだと、重要なことが、後回ししてもいいようなことの中に埋もれてしまいます。
そこで重要度と緊急度を軸とした表をボードに書き込み、その中にToDoを書き込むようにしました。
この上図にある4つの象限に、ToDoを書き込むか、ToDoのメモ紙を貼っていきます。すると、右上の箇所(①)が最も最初に手を付ける必要があり、次に右下(②)、その次に左上(③)、最後に左下(④)という矢印の流れに沿って作業の段取りを計画できます。
私は十字に軸を置いており上の図と若干違って見えますが(下、写真)、内容は同じです。*私は直接ToDoを書き込んでいますが、大きめのポスト・イットを貼ってもいいでしょう。
*但し表記はドイツ語
確かに、ToDoをその重要度と緊急度で分けるという考え自体は新しいことではありません。しかし、ガラスボードを使うことで、これが簡単に可視化して整理できると共に、作業の終了や追加が簡単になります。その部分のみ文字を消すか、メモ帳を取り外したりすることで対応できるからです。
③ホワイトボードよりかっこいい
上記の利点だけであれば、ホワイトボードでもよいと思います。しかし、やっぱりガラスボードのほうがかっこいいですよね。ホワイトボードは10年以上前の遺物というようなイメージもあり、それに対してガラスボードは現代的なイメージです。
ガラスという素材自体、明るさと軽さを表現するために現代建築で多用されている素材ですし。
これは完全に自己満足の領域です。しかしこの自己満足という感情は、楽しく仕事をする上では欠かせない要素です。
まとめ:仕事の満足度が向上
かっこよさそうと思って実験的に始めたガラスボード・プロジェクトでしたが、結構気に入っています。
在宅ワークの場合、閉鎖的な環境に陥りやすいですが、ガラスボードを使って立ちながら作業すると、開放的な気分になります。仕事効率も含めて仕事の満足度が高まったと感じています。
とりわけ自宅で作業することが多い、自営業やフリーランサー、研究者の方には是非ともおススメです。会社員でありながら在宅ワーカーの方にも便利ですね。私はもうガラスボードなしの生活には戻れません。
それほど高い買い物でもないので、ガラスボードを是非試してみてください。新しい世界が開けます。
もちろんボードだけでは何も書けないので、ペンも必要です。間違ったペンを使うとグラスボードから消せなくなるので気を付けましょう。