日本人が書く英語・ドイツ語の文章でよく見られる間違いがあります。それはコンマとスペースの使い方です。学術論文においてさえ間違いがみられるので、*どのようにコンマとスペースを使い、それらを組み合わせればよいのかここで説明しておきます。
*誤植であると願いたいですが
コンマの後にはスペースが必ず来る
原則は見出しの通りですが、下のような間違いが見られます。
間違い①:xxx,xxx
日本人の文章でよくあるのが間違いの一つは「xxx,xxx」というのものです。この例が間違っている理由は、コンマの後ろにスペースがないからです。
日本語の読点の後ろにスペースが来ないのと同じ感覚でしょうか。
間違い②:xxx ,xxx
次に多く見られる間違いは「xxx ,xxx」というものです。間違っている理由は、最初の単語とコンマの間にスペースが入ってしまっていることです。
単語と単語の間にはスペースを入れるということを忠実に守ったためにこのような間違いが生じたのでしょうか。
正解:xxx, xxx
正確には「xxx, xxx」、つまり単語+コンマ+スペース+単語という順番です。「,」、「.」、「!」、「?」といった記号類は前の単語にくっつけて表記されます。
半角と全角が混在
とりわけ、英文や独文においてスペースが全角になっている場合が多々見られます。スペースは単なる空白にしか見えないので、全角になっているのか半角になっているのかが目視確認しずらいことは確かです。
しかし全角は日本語だけですので、欧文の中では記号はすべて半角になっていないと、見ていて気持ち悪さを感じます。
ワードの場合、スペースを含む編集記号を表示させることが出来ます。これで半角と全角スペースの違いが視覚的に確認できます。
こうした編集記号を表示させるためには下の図のように赤で囲んでいる「ホーム」→「段落」→矢印記号を選んでください。(表記はドイツ語ですが、どの言語バージョンでも位置は同じです)
補足:日本語は全角、欧文は半角
全角と半角の混同という関連で述べておくと、日本語文が半角で表記されていたり、欧文が全角で表記されていたりすると違和感を感じます。
特に欧文で全角を使っていると、スパムのような迷惑文章のように受け取られてしまいますので注意しましょう。
日本語は全角、欧文は半角というようにそれぞれ全角/半角と文字サイズを統一しておきましょう。
形式の間違いが信憑性を損ねる
確かに文章の中身が重要なのですが、こうした間違いをまじめな文章の中に何度も見つけてしまうと、「この人、大丈夫なのかな、参照している英文・独文を本当に読めているのか」と文章自体の信憑性も疑ってしまいます。
ですので、こうした基本的なことは推敲の段階でしっかり守られているのか確認しましょう。
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