元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

【パソコンのホコリ対策】PCケースにストッキングを履かせてみた

パソコンの熱対策で重要なのはホコリ対策です。

ですので、ホコリを定期的にとるためにパソコンの箱を開けて掃除することも重要ですが、そもそもホコリを初めから中に入れないようにしておけばいいのではないでしょうか?

ということでパソコンのケースをストッキングに包んでみました。

ただ全部を包むというのではなく排気口、特に空気の吸い込み口の部分にストッキングをかぶせるだけでいいのではないかと考えました。実際にどのように被せればいいのか、そしてどれくらい効果があるのかについて、私の実験をここでは書いてみます。

私はパソコンを床に直置きにしています。また、私の使ってるパソコンはケースの下部と前方に空気の取り込み口があり背面と上部に空気の排出部分があります。

もともとストッキングをかぶせてない状態で1ヶ月ほど使うと、これだけ埃がパソコンの中に溜まっていました。

すくないように見えるかもしれませんが、たった1ヶ月ということを考えると結構たまっているといえます。

ストッキングを買うときには繊維の太さに注意しないといけません。というのもストッキングには繊維の太さに関する単位があるようで、デニール(den)といい、これが重要になってきます。このデニールの数字が低いほど、ストッキングが薄くなってきて空気の流れがよくなる半面、ホコリの侵入を阻止できなくなるからです。あんまり分厚くても空気の流れが悪くなってしまうので、できる限り薄い15デニールのストッキングを使いました。

実験

次にストッキングをはかせてみました。基本的には2か所にストッキングをはめてみました。

下部にはストッキングをはめることができないので前の部分にストッキングをはめていました。またホコリは上から自然と降りてくることを考えて、上の部分にもストッキングをかぶせてみました。

かぶせ方は簡単で、まずストッキングのつま先の部分を切ります。そしてPCケース前部にあるPCケース標準搭載のプラスチックのフィルターをストッキングですぽっと覆います。

ストッキングの余った部分は切り落とします。そしてケース前方にはめ込みます。

同じように上部のPCケース標準搭載のプラスチックのフィルターもストッキングで覆います。上部は排出口なのですがパソコンの電源を落としているときにホコリが上から降ってくるかとも思いこちらも試してみました。

こちらはマスキングテープでストッキングを固定しました。

結果検証

そして実際に10ヶ月間普通に使い続けてみたところのホコリ具合は以下の通りです。

まずは前部から。

ファンによる空気の流れに沿ってうっすらとホコリの跡が見えます。近くから見るとホコリがストッキングに結構付着しているのが見えます。

ストッキングをとってみると、PCケース標準搭載のフィルターにも若干ホコリがついています。

また当然ですがファンにもホコリがあるので手で掃除しました。

前部に関して言うと、ストッキングによる効果はありました。もちろんホコリの侵入を完全に遮断することはできませんでしたが、このストッキングを捨てて新しいのと交換すれば、PCケースの中に入っていたはずのホコリを簡単に除去できたことになります。

(使い終わったストッキング)

上部に関して言えば、あまりホコリがひっかかっていませんでした。効果薄といえます。排出口なので効果があるとすれば、ファンが回っていないときに上から降ってくるホコリぐらいだったのですが、やはりあんまり意味がありませんでした。

ですのでこの実験の後は、もう上部にはストッキングを使ったホコリ対策はしていません。

ではストッキング対策にもかかわらず最終的にどれだけPCケースの中にホコリが入ったかというと、それなりにはたまっていました。ケースの中を手で触ってみるとこれだけのホコリがたまっていました。

いずれにせよ完全にはホコリの侵入は防げないのですが、ストッキングについたホコリを見るといくらかは防げていることがわかります。

またストッキングのせいでケース内部の温度が上がってしまうということもありませんでした。

ですので前面のストッキング対策は今後とも継続してやっています。

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