元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

【スタートレック】ファンが解説するコバヤシマル・シナリオの本質

 『スタートレック』シリーズには有名なコバヤシマル・シナリオというものがあります。これは映画、『スター・トレック2 カーンの逆襲』と第11作『スター・トレック』に登場する有名な訓練プログラムで、「絶対絶望的な状況」をたとえた表現としても、(主に西欧圏で)スタートレックの文脈に限らず使われます。

この「コバヤシマル」というのは、日本語の「小林丸」から来ています。*1

ここでは、

  • コバヤシマル・シナリオとは一体何なのか?
  • そのジレンマの本質とは何なのか?

を説明したいと思います。

*1:スタートレックでは、船の名前に日本語が使われることがあります。例えば、エンタープライズの小型船の一つ「オニヅカ」や、不運に見舞われる「ヤマト」があります。他に「アカギ」も出てきます

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響きが素晴らしいホームシアターシステムBose SoundTouch 300 サウンドバー【レビュー】

年末に駆け込みで買った音響機器が素晴らしかったので、レビューをします。やっぱりボーズいいですね。

皆さんは映画を見たり音楽を聴くときにどのような音響機器を使っていますか?

私は今まで、テレビ内臓のスピーカーのまま映画を見ていました。音楽にいたっては、据え置き型のスピーカーが数年前に壊れて以降、ありもので聞いていました。例えば、PCのスピーカーからそのまま音楽を流したり、スマートTVでYoutubeを流したりといった具合です。

つまり、何万円も音響のためにお金を出すほど音の質を重視していませんでした。

しかしあるときから、生活の質を高めていきたいと考えるようになりました。音楽もその一環で、質のいい音響機器で音楽を聴いたり、映画を見ると、心が洗われた気分になります。

ということで、思い切ってアメリカ音響メーカーBoseのSoundtouch300というサウンドバーを買ってみましたので、レビューをしたいと思います。

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B級映画の金字塔『シャークネード』がB級にもかかわらず面白い理由

映像がダメで、ストーリーも素人感が満載な映画をB級映画と言いますが、その中でも伝説的な存在となっているのが『シャークネード』です。

シャーク(サメ)+トルネード(竜巻)=シャークネード

つまり、サメが竜巻の影響で、海から地上に上がってくる現象をシャークネードといいます。高潮で水が押し寄せたり、竜巻でサメが巻き上げられ、地上に降ってきて、人間に襲い掛かります。

これだけ聞くと、「はっ?なんだそれ?」となってよくわからないので、下の写真を見てください。空からもサメが降ってきています。

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ゾンビ系ドラマ・映画にハマってしまう訳とは?

ゾンビ映画・ドラマは数多くありますが、そのようなゾンビ系の作品にハマる人がいます。私もその一人です。ゾンビと名の付くものは片っ端から見てきました。

一体「ゾンビ」物の何が面白くてそんなに見てしまうのか?自分の体験を振り返ってみるとその理由が見えてきます。

ゾンビものには一般的に「男性的」と言われる要素が多く含まれていますが、それだけが、ゾンビものの魅力ではありません。

ここではいろいろなゾンビ作品の中から、ゾンビ作品に特徴的な点を挙げてみようと思います。

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テレビゲームから生まれたリアル映画ベスト/ワーストランキング

映画を作るためには、ネタ探しが大変です。そのため、すでに世の中にあるネタをもとに映画がつくられることが往々にしてあります。そうした元ネタとしては以下のようなものがあるでしょう。

  • テレビゲーム
  • アニメ・マンガ
  • 小説
  • 昔話
  • テレビドラマ
  • 昔の映画

その中で、実写化、CG化を行うのに1番難しいのは、ゲームとアニメ・マンガではないでしょうか。というのも、これらのフォーマットを実写/CG映画へと変換する際に、かなり脚色が必要となることがあるからです。

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