元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

仕事術

新下駄配列のススメ—新しい日本語キーボード配列を求めて

仕事の効率を高めるためにはどうすればいいのかとよく考えてきました。 その過程でたどり着いた一つの結論が、思考と成果物の間にあるプロセスの無駄を削る必要があるということです。そのために、思考と成果物の間にあるインタフェースを改善することが重要…

【パソコンのホコリ対策】PCケースにストッキングを履かせてみた

パソコンの熱対策で重要なのはホコリ対策です。 ですので、ホコリを定期的にとるためにパソコンの箱を開けて掃除することも重要ですが、そもそもホコリを初めから中に入れないようにしておけばいいのではないでしょうか? ということでパソコンのケースをス…

より効率的に研究するためのEndnoteの使い方・使いこなし方

文献の管理や論文への注の挿入のためにEndnoteを使っている人は多いと思います。私ももう10年近くEndnoteを使っています。 しかし最近までは、Endnoteを全然使いこなせていませんでした。というのも主に、文献をOPACから自動で取り込み、手動で少し修正し、…

【仕事場の照明】照明を工夫して仕事の生産性を上げよう!

照明はただ明るければいいと思っていませんか? 私はずっとそう思っていました。そのため、照明には安くて、見た目がなんとなくいいデスクライトを使っていました。 しかし最近は、照明を工夫することで仕事の生産性や生活の質を大幅に向上させることができ…

海外でバイリンガル育児をするための実践的コツ(小学校低学年編)

今回も引き続き、ひょろさんにバイリンガル教育について語っていただきます。 今度は、私にとって未踏の小学生低学年編です。海外で子育てをしている親には、これまた必読です。

海外でバイリンガル育児をするための実践的コツ(幼稚園編)

「海外で子どもを育てれば自動的にバイリンガルで育つ」と考えているのは、間違いです。 環境にもよりますが、親が何も努力しないと子どもの使う言葉は現地の言葉が中心で、日本語が全く話せない、話せるけど読み書きが苦手といったケースになることもままあ…

30年間ドイツの会社で働いてきた私の「履歴書」。ドイツで働くことの現実

「ドイツで働くことはxxだ!」 といった断定的な情報がネットには氾濫していますが、ほとんどの情報は、多くて数年程度働いた経験をもとにしています。長期の職歴に基づいた体験談はなかなか見当たらないものです。 そのため今回はドイツで長年生活されてい…

博士号だけではドイツの大学で生き残れない!?教授資格論文とは?

日本では、博士号を取得すれば任期のないポストに就くための資格が揃ったことになります*1。そのため博士号の後は、助教→講師→准教授→教授と昇進していくか、少なくとも、安定したポジションに留まることができます。しかしドイツでは、基本的には、博士号だ…

【自著紹介】『市民性と日本の軍国主義-1937年から1940年における言説と、政治的意思決定過程へのその影響』

2019年11月にドイツ語でMilitarismus des Zivilen in Japan 1937–1940: Diskurse und ihre Auswirkungen auf politische Entscheidungsprozesse, (Reihe zur Geschichte Asiens; Bd. 19), München: Iudicium Verlag 2019(日本語:『市民性と日本の軍国主義-…

【最強のPC周り仕事環境】効率化のための道具・テクニックまとめ

常日頃から、「生活を効率化して、仕事との時間を増やしたい」、「仕事をもっと効率的に進めたい」と考えてる私が工夫している、便利な道具・テクニックをまとめて紹介したいと思います。

人文科学の論文を英語ではなくあえて日本語で書く理由

自然科学や社会科学では、英語論文を権威のある国際ジャーナルに投稿することが高く評価されます。そうした評価の観点を文系の研究業績にそのまま当てはめて、 「日本語ばかりで研究発表している人文科学系は遅れている」 「人文科学も英語で研究発表しなけ…

ドイツで就職するために学生が出来る4つのこと

ドイツでの就職事情は日本とは大きく異なります。そのため、日本では簡単に就職できるような一部の学生でも、ドイツに来れば就職のチャンスが極めて低いというようなことがあります。 というのも日本とドイツでは、就職の際に求められるスキルが全く異なるか…

なぜ外国の歴史を勉強するのか?歴史家が考える4つの意義

学校でも大学でも遠い外国の歴史を勉強することがありますが、 そのように地理的にも時間的にも離れた地域の話をどうして勉強しなければならないのか? と疑問に思ったことはありませんか? 外国史を扱う歴史家も、 「どうして、そんなことを研究してるの?…

【体験談】博士論文を2年以内に提出するための具体的方法

私はドイツの大学で博士論文(歴史系分野)を提出しましたが、合計で1年11か月を要しました。 博士論文提出後にも口頭試験や、国によっては出版*1という条件をクリアして初めて博士号が授与されますが、一番の難関は論文を執筆することです。ここで10年費や…

仕事上の夢を現実に変えるための具体的なテクニック

仕事上で夢を持っている人は多いと思います。夢といってもいろいろなものがありますが、組織の中で出世したり、就職や転職で自分のしたかった仕事を得たり、自営業であれば特別な案件を獲得したり、ということがあるでしょう。 しかし、夢とは、その言葉の通…

【これだけ覚えれば十分!】プレゼンで使えるパワポ・ショートカット3選

プレゼンをPCで行う場合、もちろん内容も重要ですが、うまく機器を操作できるかどうかで、発表内容への印象も変わってきます。手際のよい発表を行うためには、ショートカットのマスターが必須になってきます。 手際のよい発表は、見ていても気持ちがいいだけ…

プレゼンで緊張し過ぎないための3つの方法

大人数であれ、少人数であれ、人前で何かを話すときに緊張することは普通のことです。 しかし、過度に緊張すると、話したいことがうまく表現できず、自分の伝えたいことが十分には伝わらなくなります。加えて、緊張が聴衆に伝わり、話している内容への信頼感…

「死ぬほど頑張る!」という根性論よりももっと大切なこと

「他人の2倍、3倍頑張れば成功する!」 ある業界で際立った業績を残したいと思っている人や、立ち遅れていると感じている人からたまに聞かれる表現です。 しかし、こういう表現を聞いてすぐに思うのが、 「本当に2倍、3倍も頑張れるの?」 ということです。…

留学に人生を振り回される文系研究者たち

地域研究をしている場合、その地域への留学は研究者人生においてほぼ義務です。 ただ、留学期間や形態は個々人の事情によって異なっています。 史料を収拾するために海外の大学に籍を置いて、日本に帰ってから日本の大学で論文を提出する場合もあれば、その…

【大学受験対策】東大に入るための、授業の効率的な利用法

受験競争の中で、私は他の人を見ながら「こんなことしてたら、いつまでたっても受験に受からないよ」と思う行動パターンを観察していました。 そうした行動パターンの中でも、最も非効率なものが学校の授業の使い方です。 私は塾にも行かずに、公立高校から…

他人に与える印象をうまくコントロールするための2つの方法

コンサル業に限らず、仕事をする上で人と接する場合、相手にどのような印象を与えるかというのは大切です。 そもそもコミュニケーションのなかで相手に与える情報のうち、言葉よりもボディランゲージが占める割合は多いため、相手へ与える印象を改善したけれ…

【ワーク・ライフ・バランス論】なぜ人は休日にしっかり休む必要があるのか?

友人など周りを見ると、休日まで仕事を入れている人もいますが、それには違和感*を感じます。 *あくまで個人的な感想です なぜ休めないのか?それとも休みたくないのか? 自分も基本的に仕事人間なので、「仕事にしか熱中できない」ということが、どれほど…

戦略コンサルタントとして身に付く能力をわかりやすく解説

戦略コンサルタントという職業は外資系投資銀行と並んで、ハードかつやりがいのある仕事と言われます。加えて、ビジネスマンとして普通の企業で働くよりも何倍ものスピードでの成長が見込まれるともいわれます。そのためもあって、就職活動においても人気上…

【体験談】キャリア選択を正しく悩む方法。最大の敵は「自分自身」?

自分の仕事や職業をどのような基準で選んでいますか? 自分がその仕事内容や職業に興味があるからそれを選ぶ、という人もいるでしょう。 しかし中には、難しそうだから成功させたいという動機が混じっている場合もあるでしょう。上昇志向の強い人の中には、…

【大学を中退したい人へのアドバイス】私が東大を辞めなかった理由

私は大学に入った当初、大学を中退する衝動に駆られたことがあります。 当たり前ですが、周りは猛反対です。「せっかく、東大に入ったのに、頭おかしいんじゃないのか」というようなことはよく聞きました。しかし、結局、東大にもいい面を見つけることが出来…

人と比べることで心を消耗しないためのたった1つの方法

人はよく他の人と比較してしまいがちです。特に、同じような境遇や分野でうまくいっている人を見ると焦ってしまいます。 少なくとも私は、こうした気持ちを抱いてしまうことがあります。 しかし、こんな負の気持ちは全く生産的ではありません。出来れば克服…

ゼロベース思考とは?その意義から習得方法までをわかりやすく解説

ゼロベースで考えればアイディアが出るという話は巷に溢れています。 しかし、実際どうすればゼロベースで考えられるのか、そもそもゼロベース思考とは何を目的としているのかについて十分には解説がなされていません。 そのため、本記事では 定義:ゼロベー…

嫌でもパソコン作業が激速になるたった1つの方法

PCはどのような仕事をしていても多くの場合、必須の仕事道具です。PCを避けて通ることはできません。 そのため、PC自体やOfficeプログラム(ワード、エクセル、パワーポイント)、ブラウザーの操作を1秒でも速くすることができれば作業効率も格段に上がりま…

名ドラマ『スタートレック』に学ぶ、リスクと向き合うキャリア論

質のよいドラマは、社会的な問題や人生について示唆してくれることがあります。娯楽性と同時に社会的なメッセージも秘められているということです。 『新スタートレック』(1987 –1994)はそのようなドラマの一つです。その中のあるエピソードでは、現代日本…

ロジカルシンキングの基礎「MECE」に潜む落とし穴

コンサルタント業に限らず、もれなくダブりなく考えることは重要です。この思考方法のことをMECE (mutually exclusive and collectively exhaustive)と呼びます。 MECEに考えることは重要で、それによって今まで考えられていなかった問題を発見できたり、相…