ドイツ語を勉強したいと思った場合、最も簡単な方法は、インターネットで提供されている学習サイトをうまく使うことです。
そのため、ここでは様々な学習サイトの中から、最も使えるサイトを学習者のタイプ別に3つご紹介したいと思います。
友達と一緒に勉強したい人向け
説明の仕方に特徴があるのが、この個人サイト(目指せドイツ語マスター!! ドイツ語の基本文法)です。
サイトデザインは単純ですが、説明が充実しています。
ただ、説明が充実しているといえば、「文字ばかりで大変そう」と思いがちですが、個人運営ということもあってか、文体が語り口調になっており、非常に読みやすくなっています。
ドイツ語教師ではなく、同じ学習者という目線から書かれているため、勉強しているというよりは雑誌記事の読者欄を読んでいる気分になります。
例えばSein動詞の説明について
もっとも不規則な変化をかましてくれる素敵な動詞ですが笑、しょっちゅう出てくるので、意外と、自然に覚えられるのではないかと思います。*1
というように、自分の体験を踏まえて書かれています。敷居が高くなく、気軽に勉強ができます。
学校の雰囲気で勉強したい人向け
音声による解説という点で特徴的なのが、独立行政法人が運営しており、大学関係者が内容制作しているサイト(ドイツ語CALL教材)です。
出典:ドイツ語CALL教材
このサイトの特徴は、ただ文章で説明されているだけでなく、音声でも趣旨が同じ説明が流れてくるという点です。そのため、独学しているにもかかわらず、授業を受けている感覚を受けます。
目だけではなく、耳からも同時に勉強できるので、頭に残る度合いも違ってきます。
この音声解説はどのページにもある、再生ボタンを押すことで流れてきます。
出典:ドイツ語CALL教材
本格的に勉強したい人向け
もっとも使いやすく、内容も充実しているのが東京外大のサイト(東外大言語モジュール|ドイツ語)です。
このサイトでは
- 発音
- 会話
- 文法
- 語彙
とモジュールが分かれています。
ポイント①:サイト構成
まず何よりも優れているのが、サイト構成のわかり易さです。
本と違い、オンライン・サイトの場合、どのような学習事項がどこにあるのか、全体像がつかみにくくなっています。それがこのサイトの場合、本のように直観的に、
- これまで何を勉強してきて
- これから何を勉強すればよいのか
がわかります。
それはモジュールごとの色使いといったデザイン面だけでなく、モジュールごとに学習の順序が明確にされているからです。
例えば文法の場合、
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と各学習事項ごとに、きれいに整理されています。
ポイント②:教材の質の高さ
加えて、教材の作りこみ方が優れています。さすが外国語学習に特化した大学だけあり、大学教育の蓄積がすべてつぎ込まれているといっても言い過ぎではありません。
例えば会話の教材も音声と映像がついており、驚くほど丁寧に作りこまれていますし、語彙モジュールでは、単に単語と意味を並べるのではなく、丁寧に例文+訳文も付いています。
無料サイトでの勉強は初級レベル向け
インターネットの無料学習サイトは充実しています。そのお手軽さから、とりわけ初心者におススメです。
ある程度初級レベルの概要がつかんだ後、更に理解を深めようというのであれば、しかしながら紙の参考書を使うことをおススメします。というのも、ディスプレイ越しに勉強する場合と紙で勉強する場合では、理解力に差が出るという研究結果があるからです。それによると、ディスプレイ越しだと、自然と脳があまり使われていないということです。
こうした初級向けの紙の参考書は以下の記事でまとめて紹介しておりますので、是非ともご覧ください。
ただ聞き取りや会話の練習に関しては、参考書を買った後でもこうしたサイトの利用は効果的です。紙の参考書をメインにしつつも、それを補完する形で積極的に無料サイトを利用していきましょう。
ドイツ語学習の教科書
*1:目指せドイツ語マスター!! ドイツ語の基本文法 「sein」と「haben」