元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

これを読めばドイツ留学がわかる!役立つ情報を総まとめ

ドイツの大学院を卒業し、ドイツに10年以上住んできた経験を踏まえて、私はこれまで当ブログにおいて様々な形でドイツ留学に有益な情報を発信してきました。

こうした有益情報を

  • 留学前
  • 留学中
  • 留学後

のどのフェーズに役に立つのかということでわかりやすく整理した上で改めて紹介していきたいと思います。どの記事も渾身の力を込めて書いてきましたので、留学をめぐる様々な側面に関して他のどのサイトにも載っていないオリジナルな内容となっております。

留学に興味・関心がある人、留学に息詰まっている人は、是非とも参考にしてみて下さい。

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準備段階

留学と聞いて頭をまずよぎるハードルは、

  • お金
  • 語学
  • 授業の専門性

という3つの事柄でしょう。

これらの点について、留学前に大体のイメージを描けるようになると、留学準備もどこから始めればよいのかわかるようになりますし、不安もある程度は取り除けるかと思います。

準備をしっかりしておくことは、留学がうまくいくかどうかに大きな影響を持っているので、しっかりと情報を集めましょう。

1:お金の不安

当たり前ですが、留学はお金がかかります。ドイツは物価も日本とあまり変わりませんので、安くはありません。では一体、ドイツに留学するにはいくらかかるのでしょうか?

こうした漠然とした不安を取り除くため、以下の記事ではすべての費用を計算して、留学に必要な予算が大まかにわかる形で示しています。家族からの援助なり、貯金なり、奨学金なりで、大体これぐらいは準備できるようにしておきましょう。

2:言葉(ドイツ語と英語)の不安

次に心配なのは語学でしょう。

「ドイツ語はどうやって勉強したらいいの?」という疑問に答えるために書いた記事が以下のものです。実体験から導き出した、語学学習のコツを紹介しています。これに沿って勉強すれば、効率的にドイツ語が向上するでしょう。

また、ドイツ語があまりできない場合は英語を使って当面の間は生活をしたいという人もいるでしょう。その場合、「ドイツでは英語が通じるの?」という疑問が湧いてきます。

ドイツの英語事情は以下の記事で紹介しております。

3:授業内容についていけるのかという不安

そして、留学先で語学を勉強するだけではなく専門科目の授業も受けるのであれば、外国語での授業についていけるのだろうかという不安があるでしょう。

そうした授業にまつわる記事が以下のものです。これ等を読めば、留学先の授業についてイメージが少しでも湧くのではないでしょうか。

一般的にしておきたい準備事項

実際に留学準備を始めてみると、持ち物や手続きに注意が行きがちですが、他にも重要なことがあります。そうしたことを以下の記事でまとめてみました。

大学選びのための具体的なステップ

こうした一般的な準備と平行して、どうやってドイツの大学を選べばよいのかについても悩むことがあるでしょう。

その際には大学ランキングを見がちです。しかし、どこが名門大学かどうかという発想自体が日本的で、それはドイツでまったく意味のない考え方です。そのため自分に合った大学を選ぶ必要があります。こうしたことについて以下の記事でまとめておりますので、是非読んでみて下さい。

体験記

留学の形態

留学するといっても、いろんな形で留学が出来ます。つまり、お手軽でリスクも少ない交換・語学留学か正規で本格的にドイツの大学に入学するのかという二択です。

以下の記事では両者の良い点、悪い点を比較しておりますので自分にあった留学形態を考えてみて下さい。

ストレスとの闘い

もし正規留学する場合は、1年以上ドイツに滞在することになるでしょう。しかし外国に住むのは想像以上に大変です。大変というのは、精神的に大変という意味です。

そうした精神的負担を私の実体験から描いているのが以下の記事になります。留学シミュレーションの読み物として参考にしてみて下さい。

留学するきっかけ

実際に留学するということは人生の中で大きな決定でしょう。引っ越しも必要ですし、未知の国に行くわけで、当初は頼れる友達や親戚もいません。そのため、留学に興味があってもなかなか決断できない人も少なくないでしょう。

そのため、私がどのように決断したのかという個人的な体験が一つの参考になるのではないかと思います。

留学中

留学中であれば、様々な困難に遭遇するかと思います。そうした困難は大きく分けて、

  • 言葉の壁
  • 社会的不適合

の二つがあります。この二つの問題はたびたび重複しますが、解決のためのアプローチは異なってきます。

言葉の壁

まず第一に来るのは、やはり言葉の壁でしょう。

私のようにいくら語学レベルを日本で上げて行っても(私の留学開始時の語学レベルはC2=旧ZOP合格)、現地で意思疎通が始めからうまくいくことはありませんでした。

そうした苦しみの中から、何とかして現地人とうまく会話をしようとして私が編み出したテクニックがあります。これによって、たとえ会話内容がある程度わからなくてもうまくその場を切り抜けることができます。このテクニックは、ドイツ語に限らず通用しますので、是非使ってみて下さい。 

社会的不適合

ドイツでは、「日本ではありえない」というようなことが起きます。

これはどの国にいっても同じで、ドイツにはドイツの慣習があるので、これは受け入れるしかありません。しかし、それを受け入れられるようになるためには精神的にタフでないといけません。というのも、自分の考え方を変える必要があるからです。そして、それは簡単ではありません。

そうした不快な体験を描いているのが以下の二つの体験談です。

留学に絶望したときの解決策

留学に伴う、大変な苦労が積み重なってくるといつか精神的に参ってきます。人によってはノイローゼになってもおかしくないほどのストレスが生じます。

留学に行き詰まったと思い、つらい毎日を過ごしている場合は、思い切って方向転換をした方が、自分のためになることもあるかもしれません。

「ではどうやって方向転換をすればよいのか?」

その疑問に答えるべく、以下の記事を書いております。思い詰めている状況ではなかなか思い浮かばない、または始めから可能性を排除してしまっているような選択肢を提示しております。

おまけ:留学とは自炊の毎日

外食は日本よりもお金がかかることもあり、留学中はほぼ毎日自炊していました。そのときの自炊した様子について、記録したものが以下の記事です。

留学生活がどんな生活なのかについての一端がわかるのではないでしょうか。 

留学後

ドイツでの就職の方法

ドイツに留学した後、何をするのか?

日本に戻って就職ということも考えられるかもしれませんが、留学中にドイツが気に入ったのであればドイツで就職したいと考える人もいるでしょう。

そうした人に対して、どうやってドイツで就職すればよいのかや、就活に際しての注意点について以下の記事でアドバイスをしています。

研究者と留学

研究者の場合は、留学が転機となって研究の道から方向転換をする人もいるようです。それはとりわけ文系研究者に見られます。

このことについて以下の記事で詳しく書いておりますので興味があればご覧ください。 

「留学」=「人生のターニングポイント」

「留学」について様々な切り口から解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

留学は失敗しようとそれ自体貴重な経験になります。その経験を生かすか殺すかはその後の生き方に掛かってきますが、そうした貴重な経験自体は、競争社会の中で、後々、他の人と差をつけるとっかかりになります。

そうした人生の転換点となるポテンシャルを秘めている留学を充実させ、その後の人生の中で活かすため、上に紹介した一連の記事は役に立つでしょう。

私の留学(修士)時代は辛いことにあふれていました。その分、必死だったため、今から考えると充実したものになりました。ドイツ語で物事を自由に考えることもできるようになりましたし、専門的な知識も十二分に吸収できました。こうしたスリリングな成長経験を今からする人たちに対しては、若干羨ましくもあります。

是非とも、自分なりの「留学」を作り上げてみて下さい!

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