ルーマニアには、かつて多くのドイツ系住民が住んでいました。彼らは、
と呼ばれており、共産主義時代にその多くがドイツやオーストリアへ戻って行きました。
そのため現在、ルーマニアにはドイツ系住民はほとんど残っていませんが、彼らが残した街や村は残っています。
そのサクセン人が建てた城郭都市の一つが、シギショアラ(ドイツ語名シェースブルクSchäßburg)で、世界遺産にも登録されています。
また、ドラキュラ(ヴラド・ツェペシュ)の生誕地の一つとされることで有名な街です。*4
こじんまりとした街で、「トランシルバニアの真珠」とも称されるほど綺麗な街並みです。ですので、ルーマニアに旅行したら絶対に観光しておきたい街となっています。
ここでは、この町で生まれ、地元の博物館員だった元住民の方に案内してもらった、絶対に見ておきたいスポットを厳選してご紹介したいと思います。
*1:Siebenbürger Sachsen。標準ドイツ語ではSachseは「ザ」クセン人と発音しますが、ルーマニアのサクセン語(方言)では、Sは濁らないので「サ」クセン人のほうが正確といえます。サクセン語は単語も発音もオーストリアのドイツ語に近くなっています。
*2:Landler。サクセン語ではLändlerに近い音で発音
*3:Banater Schwaben
*4:ちなみにもう一つの生誕地候補はドイツ・ニュルンベルクです。