元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

【世界遺産】ドラキュラとUFOが出会う街、シギショアラの観光スポット20選

ルーマニアには、かつて多くのドイツ系住民が住んでいました。彼らは、

  • ジーベンビュルゲン・サクセン人*1
  • ランドラー人*2
  • バナート・シュヴァーベン人*3

と呼ばれており、共産主義時代にその多くがドイツやオーストリアへ戻って行きました。

そのため現在、ルーマニアにはドイツ系住民はほとんど残っていませんが、彼らが残した街や村は残っています。

そのサクセン人が建てた城郭都市の一つが、シギショアラ(ドイツ語名シェースブルクSchäßburg)で、世界遺産にも登録されています。

また、ドラキュラ(ヴラド・ツェペシュ)の生誕地の一つとされることで有名な街です。*4

こじんまりとした街で、「トランシルバニアの真珠」とも称されるほど綺麗な街並みです。ですので、ルーマニアに旅行したら絶対に観光しておきたい街となっています。

ここでは、この町で生まれ、地元の博物館員だった元住民の方に案内してもらった、絶対に見ておきたいスポットを厳選してご紹介したいと思います。

シギショアラ時計塔の夜景

*1:Siebenbürger Sachsen。標準ドイツ語ではSachseは「ザ」クセン人と発音しますが、ルーマニアのサクセン語(方言)では、Sは濁らないので「サ」クセン人のほうが正確といえます。サクセン語は単語も発音もオーストリアのドイツ語に近くなっています。

*2:Landler。サクセン語ではLändlerに近い音で発音

*3:Banater Schwaben

*4:ちなみにもう一つの生誕地候補はドイツ・ニュルンベルクです。

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日本でも手に入る、スタイリッシュなドイツ・グッズ【まとめ】

ドイツの製品というと、車やソーセージというイメージがありますが、ドイツにはそれ以外にも面白い(伝統)製品があります。

その中でも実用に使えそうな、スタイリッシュなものを紹介していきたいと思います。

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【ドイツ観光】アーモンドやリンゴの花で花見ができるの知ってた?

ドイツでも春になると、様々な花が咲き誇ります。長い、陰惨とした冬が終わった反動から、花が咲き誇る春は陽気な気分になり、花を愛でる祭りもドイツ各地で開催されています。

その一つが、ギンメルディンゲン(Gimmeldingen)@ドイツのアーモンド花祭りです。

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ドイツで英語は通じるのか?旅行であっても現地語が使えた方がよい理由

ドイツで英語は通じるのでしょうか?

ヨーロッパならどこでも英語が通じるようなイメージを持っている日本人も少なくありませんが、英語はドイツの公用語ではありません。

確かに英語が通じる場合もあるのですが、通じない場合も少なくありません。どのような場合に英語が通じ、どのような場合に通じないのでしょうか?

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宝石と罪人伝説の町・イーダー・オーバーシュタインの観光地3選

ドイツ西部にはイーダー・オーバーシュタインという街があります。人口3万人ほどの小規模の町なので、あまり有名ではありませんが、宝石の産地として知られています。

イーダーオバーシュタインはラインラント・プファルツ州の観光地

かつては、飾り物用の鉱石をかつては産出していました。下の写真のような結晶パターンがきれいな石です。今では観光客向けに、研磨した鉱石を飾りとして売っている店が軒を連ねています。ただこの町は鉱物だけで有名なわけではなく、崖を切り開いて建てられた教会もあり、人間と自然の歴史を感じることができる町です。

そのためここでは3つのマストな場所を紹介してみます。この3つを見て回るのに、通常は1日かかります。

鉱石とは何か

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