ドイツでも春になると、様々な花が咲き誇ります。長い、陰惨とした冬が終わった反動から、花が咲き誇る春は陽気な気分になり、花を愛でる祭りもドイツ各地で開催されています。
その一つが、ギンメルディンゲン(Gimmeldingen)@ドイツのアーモンド花祭りです。
ドイツの春の景色
アーモンドと言えば、ほとんどの人が食べ物のアーモンドを思い浮かべると思います。しかしこのアーモンド花祭りは、アーモンドの早食い競争でも、アーモンドを口で飛ばして距離を競い合う乱痴気騒ぎお祭りでもありません。
実はアーモンドは桜にも似たきれいな花を咲かせるため、鑑賞することもできます。アーモンドの花は大体4月に満開になりますので、春を感じさせる花です。
天気がよければ、下の写真のようにドイツ人も大はしゃぎでクワッドバイク*1を乗り回して来ます。
排気ガスが臭いのには閉口させられるというのはおいておいて、このクワッドバイクの特別感もまたお祭り気分を盛り上げてくれます。
クワッドバイクやバイク乗りは、天気が良い春の休暇シーズンには集団で自然のきれいなところにドライブに行きます。彼らを集団で見かけるようになったら「春が来た」と思っていいでしょう。ある意味、春の季語です。
風物詩といっても過言ではないため、彼らがたむろしている場所は、一見の価値のある場所が多いです。
ただ、うねった急カーブを対向車線をはみ出して曲がったり、渋滞の中を車の横を通り抜けたりして、交通規則を守らない姿を見ると腹も立ちます。彼らのマナーがもう少し向上することを願っています。
と、話がバイクへの臭さ・うざさへの不満へと脱線しましたが、アーモンドに戻ります。
アーモンドの花
アーモンドはボタン桜のような、ボンボンとした形のかわいらしい花を咲かせます。
確かに日本の桜のように、高密度で木が乱立しているわけでもなく、花の大きさも桜に比べると見劣りしてしまっているので、お祭り自体もしょぼく感じてしまうかもしれませんが、周りの自然のきれいさと、冬の終わりを喜ぶ気持ちが掛け合わさって、花を見るというよりも花を単なるきっかけとした「花見」としては十分です。
といっても、上の写真でどこにアーモンドの花があるかわかりにくいでしょうか?
手前のワイン畑の向こう側に並木として植えられているのがアーモンドの木です。(下写真参照)
散歩を兼ねて見物するにはうってつけです。
春に見ごろなきれいな花
他にもドイツでは、リンゴの花が3月あたりに咲き誇ります。リンゴ畑のように、密集してリンゴの木が植えられている場所では、花が満開になると、桜のようにきれいな景色を作り上げます。
ちなみに桜の木も町中には植えられています。
日本人に限らず、春というものは気分が高揚する時期です。野ウサギも運が良ければ町中にいます。日本の春もいいですが、ドイツもその国ならではの春の楽しみ方があります。
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*1:別名:全地形対応車。4輪のバイク