ドイツの製品というと、車やソーセージというイメージがありますが、ドイツにはそれ以外にも面白い(伝統)製品があります。
その中でも実用に使えそうな、スタイリッシュなものを紹介していきたいと思います。
民族衣装(ドイツ南部)
日本人の想像するドイツといえば、南ドイツのイメージが強いのではないでしょうか。例えば最近では日本でもよく開催されているビール祭り(オクトーバーフェスト)はドイツ南部のバイエルン州のお祭りですし、その際の正装とも言える民族衣装(左:レーダーホーゼ、右:ディルンデル)もドイツ南部のものです。
こうした民族衣装のはなかなか日本でも持ってる人もいないでしょう。
ちなみにレーダーホーゼは革なので質の良いものを買えば長持ちし、場合によっては何代にもわたって家族の中で使い続けられます。ただ、革なので洗濯しないため、匂いが気になるのではないかと思いますが。
ビールジョッキ
ドイツといえばビール!
ということで、ビール・ジョッキもかっこいいものがあります。
こうしたジョッキには陶器製と錫製があります。どちらも、ジョッキの本体部分に絵が彫り込まれていることが多く、それだけでも楽しませてくれます。こうした模様としては、自然の風景から、歴史的なシーン、紋章といったものまで様々なものがありますので、飲みながらゆっくりと眺めるのもいいのではないでしょうか。
刃物(ゾーリンゲン)
日本も刃物が有名ですが、ドイツも刃物で有名な地域を抱えています。その代表例はドイツ中西部のゾーリンゲン(Solingen)です。この地域にはドイツの大部分の刃物メーカーが集まっており、庖丁だけではなく、爪切りといったものも購入できます。
私もゾーリンゲンの爪切りを10年近く使っていますが、切れ味もよく満足しています。
ちなみにドイツでは刃物を贈ることは、「人間関係(友人関係など)を切ってしまう」という迷信があるのでタブーに近いのですが、その場合でもプレゼントされた方が硬貨をプレゼントしてくれた人にシンボル的に渡すことで、買い取るという形をとります。あくまでも形式的なものです。
ということで、刃物を贈ることは必ずしもタブーではありません。ただ、日本人同士であれば、あまり気にしなくてもいいかもしれませんが。
腕時計
スイス時計も有名ですが、手ごろな値段(10万円以下)で手に入るドイツ製の腕時計もおすすめです。例えばそうした腕時計メーカーとしてはユンハンス(左)、クロノグラフ(中央)やユンカース(右)があります。
ユンハンスは1861年にシュラムベルクで設立された時計メーカーです。シュラムベルクは「黒い森」(シュヴァルツヴァルト)に位置しており、この「黒い森」地方では木製の置時計が有名ということからも、そうした時計文化から生まれたのでしょう。
カッコー時計(「黒い森」地方)
腕時計のところでも述べたように、ドイツの西南部には「黒い森」と呼ばれる大きな森があり、この地方では(鳩ではなく)カッコーが飛び出したり、人形がそれに合わせて動き出すような機械仕掛けの置時計を伝統的に作っています。
ちなみにこの「黒い森」にあるトリーベルク(Triberg)という街には、世界一大きなカッコー時計があります。時計の機械は4,5m×4,5mの大きさで6トンの重さになります。
万年筆・ボールペン
ドイツには高品質の万年筆・ボールペンメーカーがあります。こうした文房具はデザイン性にも優れており、ペンを使って仕事をする人にとってはこだわりたいポイントです。
ドイツメーカーのペンは機能的でシンプルなデザインが特徴的です。例えば、ファーバーカステルやラミーはその典型例でしょう。
電卓(ブラウン)
ブラウン(Braun)社の電卓はシンプルなデザインが特徴的です。
なかなかスタイリッシュで、さりげなく机の上に置いてあれば、ちょっとした話のきっかけになるのではないでしょうか。
プラスチックの雑貨(コジオル)
コジオル(Koziol)というプラスチック雑貨の会社が作っている雑貨もシンプルなデザインが特徴的でおすすめです。
例えばジョウロという実用的なものでもスタイリッシュなものを使えば、単調な日常生活にアクセントを加えることができます。
水やりのための入れ物を紹介しましたが、他にもプラスチックのバッグもあります。素材がプラスチックなので、濡れたものを入れておいても染みないのが布製のバッグとの大きな違いです。
折り畳み傘(クニルプス)
ドイツ人は少々の雨が降ろうと傘はさしませんが、傘でもデザイン性の優れたものを作っています。その代表例は、ゆったりとしたデザインのクニルプスです。
このクニルプスには、
- ワンタッチで開閉が可能
- 自社製のフレームで頑丈
- 300g前後という軽さ
という優れた点がありますので、携行用としては十分でしょう。
ということで、いかがでしたでしょうか。
ドイツに興味がある方は、この記事を参考に、是非こうしたアイテムを試してみて下さい。