日本では、博士号を取得すれば任期のないポストに就くための資格が揃ったことになります*1。そのため博士号の後は、助教→講師→准教授→教授と昇進していくか、少なくとも、安定したポジションに留まることができます。しかしドイツでは、基本的には、博士号だけでは、安定したポジションには付けません。
博士号だけでは足らないということです。
では博士号を取った後にどうやってドイツで生き残るためには何が必要なのでしょうか?
以下では人文系に焦点を絞って説明していきたいと思います。
*1:学科によっては博士号なしでも任期制限のないポストにも就けます。例えば東大法学部では学部を卒業した後、助手に採用されて、助手論文提出後、東大や他大の講師や准教授になる道があります