元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

ドイツの運転免許証への切り換えを勧める3つの理由

日本の運転免許証は更新があって、何年かに一度更新手続きをするのが面倒です。更新手続きの案内が来ても、忘れてしまうこともあったり不安です。

特に海外在住者であれば、基本的には更新のたびに日本に帰国する必要があります。うまく他の予定が重なれば良いですが、更新のためだけに高い飛行機代を払うのは馬鹿らしいでしょう。

ですので、私はもう日本の免許証をドイツの免許証に切り替えてしまいました。試験もなく翻訳を付けるだけで切り換えが出来るので、費用も1万円以内で済みました。

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ドイツの公共交通機関が使えない3つの理由

ドイツに住んでいますが、私は公共交通機関*1をなるべく使わずに過ごそうとしています。

その結果、徒歩で街の中心に行ける場所かつスーパーが近場にある場所に住む場所を限定し、街へは徒歩で向かい、それ以外の場所には車で移動しています。

こうした生活スタイルには訳があります。それは、はっきりいって「ドイツの公共交通機関は使えない」ということです。

*1:公共交通機関とはここでは、バス(市内バス・遠距離バス)や近距離電車(地下鉄・地上線)、高速鉄道のことを指しています

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バイリンガル/帰国子女として子どもを育てることの3つの難しさ

日本語だけの環境で育った場合、バイリンガルやトリリンガルで育った人を見ると羨ましく感じます。私も昔はそう思っていました。

特に英語や中国語のような、「使える」言葉を第2母国語として持つ場合はますますそう思ってしまうでしょう。

しかし、多言語環境で育って複数の言語を身に付けることはそう簡単なことではありません。また中にはそのような境遇ゆえに苦労している人もいます。

ということで、メリットばかりが強調されがちですが、多言語環境で育つことの落とし穴を言語の面と、言語に付随する文化の面から見ていきます。多言語環境で育つことの難しさを考えると、「とりあえず子どもをバイリンガル環境で育てておけば間違いはない」というような甘い考えは再考が必要となるでしょう。

*以下の記述は、あくまでバイリンガル/帰国子女というもののリスクの可能性を指摘しているもので、必ずリスクが現れると述べているわけではありません

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飼いたくないけどネコと遊びたい?じゃあネコを預かろう

猫を飼うのは大変です。ネコが好きだったとしても実際に飼ってみると、経済的な負担から、掃除や遊びの相手といった肉体的負担、夜の徘徊によって寝不足になる危険まで、日常生活がさまざまな面で制約されてしまいます。

では猫と遊びたいけど、猫を飼いたくないというときにどうすればよいのか。一つは猫カフェに行くということが考えられます。しかし他にも方法があります。

それはレンタネコです。猫を貸すのではなく、家を空ける友達から一時的に猫を預かるという方法です。実際にレンタネコをしてみると、預かり猫の様々な利点が見えてきます。

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