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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

ドイツで人気の名前一覧とその意味

ドイツ人の名前には実は意味があり、姓に関しては日本語に翻訳することができます。

ドイツ人の名は、ヘブライ語や別の言語を由来としていることも多いのですが、姓のほうは、職業を表していることが多いです。身体的特徴を表しているときもあります。先祖はその職業をしていたのでしょう。

典型的な南部ドイツ人

ドイツ人の名前

ドイツ人の名前には何らかの由来があります。多くは聖書に由来するのですが、ときおり、ドイツ神話に由来することもあります。

2015年に誕生した子どもにつけられた人気名前リストから見てみます。*1

男の子編

ドイツ語

オリジナル

由来

ベン Ben ベンジャミンの英語における短縮形。「幸福な子」の意
ヨナス Jonas ヘブライ語で「鳩」の意
レオン Leon 「ライオン」の意
エリアス Elias 「我が主はヤハヴェ」の意
フィン Finn / Fynn アイルランド語で「ブロンド、白、明るい」という意
ノア Noah 「落ち着きをもたらすもの」の意
パウル Paul 「小さい人」の意
ルイス Luis / Louis ルートヴィヒの短縮形。「うるさい、有名な、格闘」の意
ルーカス Lukas / Lucas ルカと同様。両性に適応可能
ルカ Luca / Luka 「ルカニア(南イタリアの地域)人」の意

女の子編

ドイツ語

オリジナル

由来

ミア Mia マリアの省略形。「反発する者」の意
エマ Emma 「すべてを包容する、大きな」の意
ハンナ Hannah / Hanna 「優雅な者」の意
ソフィア Sofia / Sophia 「知性」の意
アンナ Anna ハンナのギリシャ語。意はハンナの項を参照
エミリア Emilia エミールの女性系。エミールはローマ人のエミリウスに由来
リナ Lina

カロリーナの省略形。カロリーナは、カールに由来。カールは「男」の意

マリエ Marie マリアのフランス語。意はミアの項参照
レナ Lena マグダレーナの省略形。ギリシャの太陽神、ヘリオスに由来
ミラ Mila スラブ系が語源。「心地よい」の意

ドイツ人の苗字を和風にしてみる

日本語に訳せるといえば古代ローマ人の場合も同じです。

例えばキケロの意味はヒヨコマメとなります。ドイツ人の姓の場合、難しくて意訳しないといけないときもありますが、大方、以下のようになります。

( )は本来の意味

ドイツ人名

日本語訳

本来の意味

ミュラー 志摩 製粉業者
シュミット 加持 鍛冶屋
シュナイダー 服部 仕立て屋
フィッシャー 魚住 漁師
ヴェーバー 織田 機織職人
マイヤー 庄司 庄屋
ヴァーグナー 車職人
ベッカー 麹町 パン職人
シュルツ 税田 さいた 税取立人
ホフマン 矢作 やはぎ 小作人
シェーファー 牧野 羊飼い
コッホ 御厨 料理人
バウアー 山田 農民
リヒター 判野 裁判官
クライン 小林 小さい
ヴォルフ 犬飼
シュレーダー 服部 仕立て屋
ナイマン 新井 新人
シュヴァルツ 黒田 黒髪
ツィマーマン 工藤 大工
ブラウン 茶谷 茶髪
クリューガー 酒井 飲食店経営者

日本語にするとニュアンスが全然違ってきます。シュナイダーさんではなく服部さんだと親近感が湧きます。

まだまだ姓はありますが、主なものは以上です。

話しは逸れますが、エヴァンゲリオンを見ていたときは、ネルフやゼーレ*といった呼称を何も考えずに聞き流していましたが、ドイツ語ができる今となっては、ドイツ語の意味を知らずに聞いていたときのエグゾチックな雰囲気を感じることはできません。このような言葉はもう特別でもなく、単なる日常語になってしまったからです。

*ネルフ=神経、ゼーレ=魂

他にもドイツ関連で以下の記事を書いていますので、ご覧ください。

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