手帳を買い替えるときは、一つの区切りがついたという解放感と新しい手帳選びの楽しみを感じます。ただ、新しい手帳を買う前に立ち止まって考えた方がいいことがあります。
それは、果たして来年も紙の手帳を買うのか、電子媒体に乗り換えるのかどちらがよいのかということです。
とりあえず、新しい媒体を試してみるのも手ではあります。しかし紙と電子媒体それぞれの特性を捉え、自分は手帳を使って何をしたいのかをということを出発点に手帳選びは行う必要があります。
確かに、雑誌の「デキるビジネスマンの小道具」特集で、他の人の事例を参考にできますが、これはあくまで他の人にとって最適な小道具が紹介されているだけで、仕事内容が違う別の人には当てはまらないことが多いです。ですので、本記事が、自分の仕事内容と付加価値の出し方を再考するきっかけになれば幸いです。
私自身はというと、2014年まで紙の手帳を使っていました。Paperblanksという表紙が鮮やかな手帳シリーズが好きで毎年、表紙の柄が違うものを選んで使っていました。カナダ・バンクーバーの会社が製作していますが、世界中の芸術品のモチーフを使っており、和風や欧風、アラビア風の柄もあって好きでした。
5-6年間、このシリーズを使っていたと思います。実際にもっていたもののいくつかは日本でも売っています。
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手帳の使い方は、予定を書き込んだり、また時間のあるときはその日の出来事を日記風に書いていました。他にも思いついたことをメモしていました。
軽いため持ち運びも気になりませんでした。
二つの異質な機能
ただ、2014年よりGoogle Calenderを使うようになってからはもう紙の手帳は買うことはなくなりました。
というのも、手帳が持っていた、スケジュール管理という機能とアイデア出しのメモという機能はまったく別物で、それを一つの手帳で担うのは無理があると考えたからです。
そこで、それぞれの用途に適した別のもので代用するようになりました。
スケジュール管理機能
一方の予定帳はもれなく予定を記入して、その予定を忘れずに遂行していくという、やや事務的な役割を期待されています。携帯性も要求されるためできるだけ小型がいいです。
メモ帳機能
他方のメモ帳はどちらかというと、アイディアを書き出して、表にして組み合わせたりすることで考えをまとめたり、新しい考えを生み出したりと、どちらかというとクリエイティブな機能を持っています。そのため、携帯性よりもクリエイティブな活動の妨げにならないような形態である必要があります。
それぞれの機能に適したメディア
予定管理はグーグルカレンダー
そう考えた結果、予定管理は単なる事務作業に適したグーグルカレンダー(他にもiPhoneの予定管理機能を使ってもいいかもしれません)を使うようになりました。携帯、PCともに同期するので、場所を問わず予定が管理できます。
出先でも手帳よりも早くポケットから出してチェックできますので、相手を待たせたりする時間も短くて済みます。
リマインドも自動的にしてくれるので忘れることもありません。
アイディア出しは大きな手帳
それに比べてアイディア帳は、紙でないと図表といったイメージを簡単に描けません。そのため紙である必要があります。
しかも、図表が複雑かつ大きくなっても対応できるように、大きな紙のほうがよいと思います。書いたものに後で何かを追加するのにも、大きな紙のほうが余白が大きくて便利です。
そのため、アイディア帳は銀座の伊東屋で買った革のカバーに、B5のツバメノートを入れて使っています。これだとノートがいっぱいになれば中身だけ代えるだけでよく、安くあがります。外見は革でメモにはもったいないように見えますが、高いカバーは取り替えないので、どんなメモも遠慮なく書き殴っていけます。
ツバメノートも紙の質がよくて書きやすいです。
機能的観点から見ることで作業効率を上げる
ここでは私の個人的な体験をもとに書いてきました。人によって手帳の使い方は違うと思いますが、自分が手帳を使って何をしたいのか、そのためにはどのような手帳形態が最適なのかを起点にして手帳を再考してみてもよいかと思います。
それによって作業効率も上がるのではないかと思います。手帳選びでお悩みの際に、本記事が参考になればと思います。