ドイツ語を勉強している人の中には、ドイツ語圏への留学を目標にしている人もいるでしょう。
そうした人たちの中にとって、ドイツ語がどれだけうまければ現地の生活や留学先の大学でうまくやっていけるのかは重要な問題です。そうした人たちに対して、私の実体験からドイツ語がどれだけ上手ければ、留学をうまくやっていけるのかについて目安を紹介したいと思います。
交換・語学留学の場合
1年以内の短期留学の場合は大学に通うといっても外国人向けのドイツ語授業が中心になると思います。
そのため大学の授業をうける上で必要なドイツ語レベルはそれほど高くありません。A 2「日常生活での身近なことがらについて、簡単なやりとりができる」*1からB1「社会生活での身近な話題について理解し、自分の意思とその理由を簡単に説明できる」*2ぐらいのドイツ語で大丈夫でしょう。
とはいえ日常生活でドイツ語が必要になります。しかし、日常生活でやり取りするドイツ語は、パン屋で欲しいパンの数を言ったり、また指でさしたりすることで事足りるので、これもA2やB1ぐらいのレベルで大丈夫です。
また、他の学生との交流と言っても、同じようにドイツ語を勉強している外国人の学生であったり、日本語を勉強しているドイツ人学生であったりするので、それほど心配することもありません。
正規留学の場合(文系の場合)
正規留学の場合は、現地のドイツ人向けの授業をドイツ人と同じように取る必要があるため、最低でもC2「ほぼすべての話題を容易に理解し、その内容を論理的に再構成して、ごく細かいニュアンスまで表現できる」*3が必要となります。
C2が必要といってもそれは最低限のレベルの話しで、ドイツ人向けの授業についていき、試験に実際に受かるためには最高レベルのC2をはるかに超えた、架空のC5ぐらいのレベルが必要となります。といっても、留学の最初からこうしたドイツ語を持っていることは稀でしょう。そのためとりあえずはスタート段階でC2まで上げておき、最初の1、2年の間で地獄のような苦しみを味わいながら、レベルを上げていくことになります。
この地獄という事の中には、大量のドイツ人の前でドイツ語で発表したりすることで冷や汗をかいたり恥をかいたりすることが含まれます。かいた冷や汗や恥の数と、ドイツ語の上達は比例します。
誰しも、恥ずかしい思いをしたくはありません。出来れば避けたいと思うのが普通です。でも信じてください。その経験こそが、後でかけがえのない資産になります。
話しが逸れましたが、ということで短期留学ではA2もしくはB1、正規留学では最低でも留学開始時にC2のドイツ語レベルが必要でしょう。
ドイツ語の究極の勉強法
ドイツ語勉強の教科書とも言える記事も書いておりますので、こちらも併せてご覧下さい。これを読めば、どのようにドイツ語を勉強すれば効率的に勉強できるのかについて理解が深まることと思います。
*1: https://eigoryoku.nhk-book.co.jp/cefr(アクセス:2019年10月7日)
*2: https://eigoryoku.nhk-book.co.jp/cefr(アクセス:2019年10月7日)
*3: https://eigoryoku.nhk-book.co.jp/cefr(アクセス:2019年10月7日)