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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

ドイツ旅行で恥をかかないための8つの現地マナー

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ジェスチャーや会話のテーマは、異なる文化では意図していたのとは別の意味で受け止められます。

日本では許されることでも、ドイツでは、「ありえない」という単なるひんしゅく(マナー違反)から、より強い社会規範(タブー)を破ってしまうことにもなり、白い眼で見られることもあります。

そうした中から、日本人が無意識にも頻繁にしてしまいがちな振る舞いを8つ紹介します。

ドイツの社会的タブー

一般的に気を付けるべきこと

鼻をすする

鼻をすする行為は、そのときに出る音から鼻水を想起させるために、周りの人から気持ち悪く思われます。

もし鼻水が出てきてどうしようもない場合には、ティッシュで鼻をかんで下さい。中に戻すのではなく、外に出してください。その際になるべく音が出ないほうが美しいのですが、普通は大きな音を立てても誰も気にしません。

基本的にはどこでも鼻をかめますが、レストランでは音に注意して鼻をかむか、トイレに行って鼻をかんでください。食べ物がある場所では、やはり鼻をかむ音はマナー違反です。*

*ドイツ人はこのマナー違反もよくやっていますが、真似してはいけません*1

足を引きずって歩く

歩くときに、スリッパのように靴底を地面に擦らせるように歩く人がいます。スリッパであればいいのですが、靴であれば見苦しく見えます。靴底を擦るように歩くと、靴のサイズが足にピッタリではないように受け取られ、違和感を感じさせます。

歩くときに音を出すことで自分の存在を誇示したいのかわかりませんが、歩くときはこうした摩擦音を立てずに歩きましょう。

会話の中で気を付けるべきこと

人差し指で人を示す

人差し指で人を指すことは礼儀違反です。「人差し」指とは言いますが、特定の人のことを話していることを伝えたい場合は、口頭で伝えましょう。

人差し指で相手を指すのはケンカのときだけなので、人差し指で人を指すのは、怒りといった否定的な感情と結びつけられて解釈されてします。

口元に手を当てる

話しているときに、口元に手を当てる行為は、何か隠し事をしているようで不誠実な印象を与えてしまいます。

会話で重要なことは、話している言葉自体と並んで相手の表情です。この表情が相手の人間性を体現していると考えられており、信頼性を醸し出す要素です。この表情を読み取ることができなければ、機械のような無機質な人という印象を与えてしまい、気持ち悪く思われてしまいます。

つまり、表情の一部を手で隠すことは、会話の中で重要な情報を意図的に与えないということを意味しています。

眼をそらす

話している最中に、相手の目を見て話すことは礼儀に属する事柄です。

口元を隠すことと同様に、アイコンタクトは相手に自分の人間性を伝えるものです。

加えて、話しながら相手の目を見ずに、別の場所を見ていると、「誰と話してるんだ、こいつ」と思われます。というのも、アイコンタクトは「あなたの話しを聞いていますよ」、「あなたに話しかけていますよ」というシグナルでもあるからです。

レストランで気を付けるべきこと

飲み物をケチる

日本では飲み物なしで食事を注文しても誰も不思議がられませんが、ドイツでは必ず飲み物も注文してください。ミネラルウォーター(有料)でも構いません。

第1の理由は、食事には飲み物がつきものという考え方があるということです。そのため、飲み物なしで食べ物だけを注文すると、片手落ちのような印象を与えてしまいます。

第2の理由は、飲み物を注文せずに食べ物だけを注文すると、ケチってる印象を与えてしまうということです。飲み物は、食べ物に比べて値段が高く設定されていることが多く、レストランの収入構造は飲み物に依存しています。そのため、飲み物を注文しないとレストラン側から見ると嫌な客になってしまいます。

これは、日本の居酒屋でお通しを拒否するようなものです。そういうルールだと思って受け入れてください。

ナイフを口に入れる

ナイフは、いくら食事用のもので鋭利なものではないとはいえ、ナイフはナイフです。そのため、口に入れると切れるというイメージから、ナイフは口の中に入れるものではないと思われています。

そのため、ナイフについたものを食べるためにナイフを口に入れるのは避けてください。日本人にとって箸をごはんに突き刺すのと同じくらい違和感を与えます。

ナイフについたソースや食べ物は一旦、フォークを使ってお皿に落として下さい。

ナイフやフォークを使って話す

会話が盛り上がってきているからといって、興奮のあまりナイフやフォークで何かを指したり、それらを手にもったままジェスチャーをするのはよくありません。

箸で遊ばないのと同様に、ナイフやフォークはあくまで食事のためだけに使用してください。

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