元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

ドイツの大学で歴史を研究する伊藤智央のブログ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います

【現地在住者が語る】初めてのドイツ旅行で注意すべきことランキング5

初めてヨーロッパ、それもドイツに来る場合、日本と勝手が違って戸惑うことがあるかもしれません。

観光客や出張で来て、最も戸惑ってしまうことを独断と偏見でランキング付けしましたので、第5位から第1位までを挙げてみます。

夜景が映えるケルン大聖堂

第5位:チップ

まずはチップという慣習です。アメリカでもチップがあるので、それほど驚く人も少ないかもしれませんが、重要なことですので、挙げておきます。

チップを渡すのは、レストランかカフェ、またはタクシーです。

通常はレストランやカフェの場合、値段の5-10%をチップとして渡します。その際には切りのいい数字になるようにチップを渡します。例えば、代金が27,80 EURだとすると、その10%は3 EURほどですが、店員に渡すお金は切りのいい30 EURにして、チップもそこに含めてしまいます。その際には、「30 EURでお願いします」という旨を伝えましょう。

タクシーの場合は10%前後が普通ですが、これもレストランやカフェと同じように代金の中に含めてしまいます。

ただ、店員や運転手の態度が悪かったりするとチップを渡す必要はありません。例えば、明らかに重そうな荷物を車に積む際に代わりに積んでくれなかったような場合です。その場合、伝えられた値段通りの金額を渡すか、何も言わずにお金を渡せば、お釣りをもらえます。

参考記事:knigge.de - Der Trinkgeld-Knigge

第4位:店員には挨拶

店員が目の前にいるのに、店に黙って入るのは厳禁です。店員と目が合えば、「ハロー」と声をかけて入りましょう。感覚としては、人の家に入るときに「お邪魔します」と言うような感覚に似ています。黙って人の家に入りませんよね。

また店を出るときにも、「バイ」でもいいので声をかけてください。店員が近くにいなければ、挨拶する必要はありません。

恥ずかしいからと声をかけないでいるのは最悪で、英語でもいいので声を出してください

第3位:物乞い

街には至るところに物乞いがいます。ホームレスではなく、実際に物やお金を乞う人です。

こうした人たちはビジネスで物乞いをしている人がいます。彼らは組織化されていて、朝に元締めの車で集団で街に繰り出し、最も効率的にお金を集められるように街の各ポイントに配置されます。

座っているだけで、前にお金を入れるコップを置いてある単なる物乞いは危険ではありませんが、中には急に話しかけてきて勝手に花を渡して料金を請求するような押し売りもあります。また、難病の子ども等のための募金を装って無理やり「募金」をさせる詐欺もあります。

よくわからない理由で近づいてくる人に対しては、警戒が必要です。見た目ですぐに外国人とわかるあなたに近づいてくる人は、詐欺の可能性が高いと考えるくらい用心しているのがちょうどよいでしょう。

第2位:お店の開店時間

レストランやカフェは日曜日・祝日も開いていますが、百貨店や小売り店は閉まっています。また、夜の8-9時以降も同様です。

そのため、日曜日・祝日や夜は町中でも閑散としています。ドイツ人にとってこうした時間は、家族と時間を過ごす時間なので、街にはいません。

何かちょっとした物を買いたくて日曜日や夜に街に出ても、何も買えません。

ベルリンの秋の風景

第1位:トイレ

ドイツでは、使えるトイレの数は少ない上に有料です。それは、公共トイレだけでなく、デパートといったお店や駅のトイレについても言えることです。

トイレは観光するときに重要なインフラの1つと言ってしまって構わないでしょう。それがあまり整っていない上に使いにくいとなれば、観光する上では不便極まりないです。

確かにトイレにお金を払うと考えると、少しでも我慢しようと考える人もいるかもしれませんが、通常は20 Cent(約30円)ぐらいなのであきらめて入ってください。

もしくは、レストランやカフェで何か注文すればその店のトイレは無料で使えるので、食事・休憩時間とトイレの時間を合わせるのも1つの手です。

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