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元コンサルタントな歴史家―ドイツから見た日本

大学で近代日独軍事史を研究する伊藤智央のエッセイ。ドイツと日本に関する批判的な評論を中心に海外生活(留学や移住)の実態をお伝えしています。その際には元戦略コンサルタントとしての経験も踏まえてわかり易くお伝えできればと思います。

【実体験】ドイツで就職・転職を成功させる3つの方法

ドイツ ドイツ-就職・転職 仕事術 仕事術-その他

*2016/08/26更新

日本のブラックな労働環境に疲れていたり、海外で働くことを夢見ていたりと、海外で就職・転職しようと思っている人は少なくないと思います。しかし実際に生活基盤を海外に移すような、ある意味大博打ともいえることをする人は少ないでしょう。

しかし、もし海外で就職しようとする場合、どうすればいいのでしょうか?

ここでは非英語圏のドイツで求職したい場合を例に紹介したいと思います。

最初に断っておきたいことは、非英語圏であっても英語だけできれば就職できるポジションも多いということです。中には日本語だけで就職できる場合も。もちろんドイツ語ができればそれにこしたことはありませんが、現地語ができなくても希望を捨てる必要はありません。

海外でどうやって仕事を見つければいいのか

ドイツで就職する三つの方法

ドイツで就職したい場合、以下の三つの方法があります。

1. サイトに登録して求人担当の人に見つけてもらう

これが一番簡単です。

2. 自分で各企業のサイトから応募する

こちらは手間がかかりますが、王道ですね。

3. 直接ヘッドハンターに連絡して、探してもらう

これは確かに効率はいいですが、成果はヘッドハンターの質に大きく左右されます。

1. サイト登録

まずは履歴書を作ります。ドイツの履歴書の作成の仕方は他のサイトにもあるのでこちらを参考にしてください。

次に作成した履歴書をもとにサイトに登録します。

サイトによっては履歴書をアップロードすれば自動的に項目に入力されるものもあれば、自分で手打ちが必要な場合もあります。

①日本関連団体

求人サイトで最初に検討したほうがいいのはDJW(日独産業協会)です。 70-80EUR(1万円強)ぐらいの年会費が必要ですが、日本に特化しているのと採用担当も頻繁にチェックしているみたいなのでおすすめです。

ここでまずはどんなものがあるのか見て下さい。

次に有益なのデュッセルドルフ日本商工会議所です。

こちらでは求職情報を会報に掲載してもらえます。 確か無料です。

②ドイツ系のサイト

こちらはドイツ語の知識が必要になります。

一般的なものを上げておきます。

Absolventaという最後のサイトは新卒もしくは職業経験が2-3年ほどの人向けです。

2. 直接企業に応募

この場合、直接企業を調べて、HPから求人情報を見つけます。

そのうち、自分に合っているものを選んで、カバーレター履歴書を送ります。カバーレターでは、自分はどのような技能があり、なぜその会社はあなたを採用すべきかを普通はドイツで書きます。 これがなかなか難しいです。 同じ業界かつ同じ職種で経験がないと、どうやって、別の業界・職種で自分の経験が活かせるかということをある意味正当化しないといけません。

ドイツでは同じ業界かつ同じ職種での転職が普通ですので。新卒であってもインターン経験との整合性が要求されます。

カバーレターと同じように履歴書の記載も、企業によって合わせます。 大学での勉強から(インターンも含めて)今までの職歴を見ると応募先企業に注意を向けたのが当然というようなストーリーを見せることが重要です。

これらの詳細な説明については別記事「在ドイツ企業に採用されるための履歴書・カバーレターの書き方」を参照してください。

企業への直接応募は王道でありながら、一番大変な道です。

3. ヘッドハンターに探してもらう

直接ヘッドハンターに連絡して、履歴書を送ります。

その場合も希望する給料や職種、業界を言っておけば、探してくれます。

日本に特化したヘッドハンターもあります。

Career Managementはかなり親身になって対応してくれます。

Fischerもときおり求人情報を送ってもらえるのでおすすめです。

Japan Managementは放置されます。登録はただなので、登録はしておいてもいいのではとは思いますが、期待しないほうがよいでしょう。

他にも日本にもあるようなヘッドハンターの会社にあたればよいでしょう。 大きなヘッドハンター会社はグローバル企業なので。 サイトはドイツ語でも、英語で対応してくれるヘッドハンターもいます。

個人的な経験ですが、マイケルページではいくつか企業を紹介してもらいました。 ただヘッドハンターはどこでもそうですが、担当者の能力によるところが大なので、担当してくれるヘッドハンターが信頼できなさそうであれば、強く言って交代してもらったほうがいいのかもしれません。ヘッドハンターの心象よりも、自分の仕事探しのほうが重要ですので。

*その他

日本人コミュニティのニュースレターや掲示板を利用することもできますが、 こちらの求人はほとんどがバイトのような内容ばかりなので、お勧めできません。

メールを送る際の注意点

応募書類をメールで送る際、アドレスとともに名前が表示されるのを知っていますか?

たとえば「山田太郎 <y.taro@gmail.com>」のように表示されることがあります。この「山田太郎」という表記ですが、ドイツ人からするとわけのわからない文字のように見えたり、場合によっては文字化けしたりするためにスパム扱いされてしまうこともあります。

大切な応募書類をメールで送った後に待てども待てども返事が来ない場合、こうした技術的な問題から人事担当者に全く読まれていない可能性があります。

そのため、メールの設定をいじることで、アドレス表示を「Taro YAMADA <y.taro@gmail.com>」のように漢字表記からローマ字表記に変えておくことが大切です。

ローマ字表記になっているか不安な場合、実際にメールを別のアドレスに送ってみるとどのように表示されるのかわかります。

就職・転職に有利な条件

有利な職種

一般的にドイツではシステムエンジニアリングといったIT関連や機械エンジニアリングといった工学系の技能をもっているほうが就職はしやすいです。

技術的な職種であれば日本人であろうとドイツ人であろうとアウトプットが言葉に依存している部分が相対的に低いため、日本人にもドイツ人との競争に打ち勝って就職するチャンスは残されています。

こうした職種は一般的に給与も高く、ドイツで必要とされている分野です。

一方で、マネジメントやセールス系はソフトな能力が要求されることが多く文化的な背景が重要視されます。 そのためには言語習得を含む高いコミュニケーション能力が必要です。母語としない人にとっては、ハードルが高いかもしれません。

就業経験の重要さ

また就職・転職の際には就業経験が重要視される場合が圧倒的に多いです。基本は即戦力として期待されるので、やはり大学出たてで就業経験の浅い新卒よりも、2年以上働いた経験をもつ人材のほうが職にありつきやすいでしょう。

新卒の場合、1年程度のインターン経験がない限り就職は難しいといえます。*

*大学での専攻分野にもよります

そのためいつかはドイツで就職したいと考えていたとしても、まずは新卒で就業経験がなくても比較的簡単に就職ができる日本で就職し、何年か経験を積んでからドイツに打って出ることをおススメします。

就職・転職は怖がらないでまずは挑戦あるのみ

現在企業に勤められている方は、なかなかドイツに来て就職活動は難しいので、サイトに登録したりして少しずつ自分のチャンスをまずは探ってみてはどうですか

もしチャンスがありそうであれば、思い切って一週間ほどドイツに来て面接をうけることも可能です。実際に移住するかは、オファーが出てから考えればいいでしょう。学生であればビザに関しては、ワーホリで一年間来てその間に仕事を見つけるといった方法が考えられます。

一般的にドイツのほうが有給休暇の消化を含む労働時間の点で、かなりホワイトです。物価も東京より低いので、長い人生の中で冒険してみてもいいのではないでしょうか。

上記に上げたことは、他の海外での就職にも通用することもあるでしょう。

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